メンバー:CL蓮容,SL増地
行程:
5日:静岡=尾白川渓谷駐車場
6日:尾白川渓谷駐車場=笹の平分岐=刃渡り=五合目小屋跡=屏風小屋跡=七丈小屋=八合目御来迎場=甲斐駒ヶ岳=八合目御来迎場=七丈小屋=屏風小屋跡=五合目小屋跡=刃渡り=笹の平分岐=尾白川渓谷駐車場=静岡
*プロローグ*
二回生一行は5日、一泊二日で甲斐駒ヶ岳黒戸尾根に登るべく早朝から車を走らせていた。
今回主将の蓮容さんはいない。二回生だけで登ることで経験値をつけるためだ。
黒戸尾根はブナ立尾根、西黒尾根と並ぶ日本三大急登の一つである。今回行くのは七丈小屋で一泊してから甲斐駒を取るメジャーな方法だ。なんかこのルートを日帰りで行く人も中にはいるらしいが、今回の私達には関係ない。
私自身は、今回の山行に非常にワクワクしていた。事前の下調べも入念に行ったし、体力づくりもしてきた。天気もいいとのことだったので、まさに万全の状態で現地に向かっていたのだ。
もうすぐで尾白川渓谷駐車場だ。そんな時、あることを思い出す。
あれ、登山靴....................
私は登山靴を持ってきていないことに気がついた。運転中だったが危うく目の前が真っ暗になるところだった。
さようなら...
「明日、黒戸尾根日帰りしよっか(^ω^)」
_________これは登山靴を忘れた私の、禊の山行の記録である...。
記録:
5日の深夜に蓮容さんが原付で到着した。私の下宿先へ寄り登山靴を回収してきてくださった。なんていい先輩だろうか。本当にありがとうございました。
尾白川渓谷駐車場
自分たちが乗ってきた車で車中泊し、朝5時前に出発。本来15時間のコースタイムなので、短縮前提の山行である。序盤からアクセル全開で飛ばす。夏で天気も良かったため、開始30分後にはすでに汗だくである。シャリバテと脱水症状だけは絶対に避けたいため、栄養と水分補給だけはこまめに行う。
また、日本三大急登と言われているものの、道がしっかりしているため歩きやすい。去年歩いた深南部に比べれば全然マシである。
笹の平分岐点 甲斐駒まで7時間の看板に震える
開始1時間で笹の平分岐に到着した。いいペースである。傾斜が緩いところでは蓮容さんが後方から「走りな(^ω^)」と急かしてくるのでとにかく走る。
五合目小屋跡からしばらく行ったところで昨日出発した二回生組とすれ違う。ほんとごめーーーーーん!
御来迎場あたりでついに異変が...
9合目にある鉄剣が刺さっているスポット。
蓮容さんが登ってるのをいいことに休憩してました
なんとか開始9時間で下山することができた。登りと下りのタイムが同じなのは無様である。
下山してすぐ自販機で三ツ矢サイダーを一気飲みしたが、あれに匹敵する美味さはなかなか味わえないだろう。
禊にふさわしい辛さを味わうことができた。蓮容さんありがとうございました。
まとめ:
2度と登山靴を忘れることはないと思った。
2度と登山靴を忘れることはないと思った。
(文:増地)
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