2015年12月30日水曜日

12月26~29日 茶臼・上河内岳(冬季合宿2班)

日時:12月26日(土)~12月29日(火)
メンバー:若月,高田(食料),杉山
行程:
26日 静岡駅→白樺壮→畑薙大吊橋→ウソッコ沢小屋
27日 ウソッコ沢小屋→横窪沢小屋→茶臼小屋→茶臼岳ピストン
28日 茶臼小屋→上河内岳→茶臼小屋→横窪沢小屋
29日 横窪沢小屋→畑薙大吊橋→白樺荘→静岡駅
記録:
1日目
静岡駅からバスを乗り継ぎ白樺壮へ。
 白樺壮から畑薙大吊橋へは林道歩き。

畑薙大吊橋からは登山道がはじまる。

白樺荘で食事をし、出発。

畑薙大吊橋、ウソッコ沢小屋どちら側から来てもヤレヤレと一息つきたくなる。

名前が印象的なヤレヤレ峠でひと休み。
 今日の宿泊は無人小屋、ウソッコ沢小屋。

近くの沢で遊んで、気象通報を取って、就寝。



2日目

ウソッコ沢小屋からは急登が続く。

バカをやりながらも順調に標高を上げる。 
木にヒジテツを食らう若月。
横窪沢小屋に到着。

水呑み場手前辺りから雪が出てきた。

トレースあり。

トレースは標高を上げると次第に薄くなった。

夏道の気配を感じ取り、尾根を外れて茶臼小屋へトラバース。
小屋手前で樹林帯を抜け、不意に視界が開ける。

白銀の別世界。

きれいな雪原に足跡を残しながら茶臼小屋へ。


小屋に到着。2階から冬季解放のスペースに入る。

ミルクティーをすすり、荷物を整え茶臼岳に出発。

ここから夏道よりも明らかに茶臼岳側に逸れた薄いトレースが樹林帯の中へ延びていた。

先行パーティが谷状の地形を行く夏道の雪崩の危険性を考慮したのか、強風をしのぐため樹林帯の中を選んだのかは分からない。

3人で話し合い、自分たちは夏道をたどることを決めた。
 稜線への登り。
稜線に到着。

茶臼岳側へと左折する。

ここから茶臼岳までの間は非常に風が強かった。

とっさに何度か耐風姿勢をとる。

茶臼岳山頂を見上げ、風下側の斜面に入ると途端に風の影響が小さくなった。



山頂直下。
はしゃぐ高田。


 
無事登頂。

山頂も風は強かった。

少しゆっくりして下山。


茶臼小屋から茶臼岳まで。短い区間だったが、
若月:行きにサングラスを風で吹っ飛ばされる(無事回収)
杉山:下山中どこかにアイゼンを残置(無事回収) 
高田:下りで後続をぶっちぎり、駆けてゆく・・・(回収不能)
と、1年生パーティは素人っぷりを大いに発揮した。
若月は手袋を固定しない状態で、写真撮影アイゼンのために着脱を繰り返していた。サングラスは運よく回収出来たが、飛ばした物次第では行動不能に追い込まれる。
杉山はアイゼンが足に付いていないことに気付いたとき、
先行する高田に声をかけるも距離が遠く意思疎通が行えなかった。
これはパーティ分解の危険へとつながる。
小屋に着いて夕食を食べながら以上の点について話し合い、気を引き締めた。
 この日の夕食はスキヤキ。
写真を撮り忘れたのは痛恨の極み。
具はキャベツ・豆腐・生肉(牛・豚)と充実し、これまでで最もぜいたくな山の食事となった。
お腹いっぱい食べて、就寝。

3日目


 
朝。

シュラフから出られず、予定より少し遅れて出発。

再び稜線へ。

今度は右折して上河内岳を目指す。


 
ワカンに履き替える。

ほぼ無風。

ラッセルしながら先へ進む。

昨日と同じく風が強いところと弱いところの差が激しい。

今度は寒風にあおられ、竹内門のすき間に退散。

ここで再びアイゼンに履き替え行動食をかじる。

目指す尾根は写真左。

準備を整え、最後の登りへ。


 
無事登頂。

撮影者の影は御愛嬌。

大迫力の聖岳に迎えられ、登頂の喜びを分かち合う。

今回のハイライト。

上河内岳までの雪を自分たちでかきわけた充実感に浸る。

この日は横窪沢小屋まで下り、冬季解放のスペースに宿泊。



この日横窪沢小屋に宿泊したのは自分たちだけ。

夕食はお肉たっぷりのトマト鍋。

昨日に続き、これも美味しかった。



山の話に花を咲かせ、就寝。



3日目

順調に下山。

途中、登ってくる人と何回かすれ違った。

ヤレヤレ峠を超え、高田が畑薙大吊橋を走って渡る。

橋が揺れて困る杉山。




この後は林道歩き。

途中、沼平で下山届を提出した。



白樺壮に到着するも、この日はまさかの定休日。

温泉はもうダメかと諦めかけたが施設の人と話すと、なんと特別に入れてくれるとのこと。

白樺壮の皆さん、本当にありがとうございました。
まとめ:
今回は天候にも恵まれ、雪山入門として最高の山行になった。
得た教訓をしっかりと次の山行に生かしたいと思う。(若月)

数々のアクシデントに遭遇し、短い区間・容易と言われるルートであっても気を緩めてはいけないと思った。風は強かったものの冬晴れの青空の下、楽しい山行を遂行できたことに感謝。(高田)


冬山の入門的なルートで、天候にも恵まれた山行であった。経験の少ない自分にとってちょうどいい山行だったと思う。(杉山)


(文:若月)

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