2022年11月4日金曜日

2022/11/4~5 深南部 朝日岳

日時:11月4日(金)~11月5日(土)

メンバー:CL東,SL奥津,池田,鈴木(健),高林,有馬,鈴木(琴)

行程:
4日:静岡=寸又峡温泉駐車場ー朝日岳登山口ー朝日岳
5日:朝日岳ー朝日岳登山口ー寸又峡温泉駐車場=静岡

記録:

4日:天候 晴れ

 今年も深南部の季節がやってきた。直前に増地さんが発熱をしてしまったため一人少ない状態で実施した。1年生にとっては初めてのバリエーションルートでの山行となる...はずだった

あ~寒みいい~
紅葉がきれいですねえ


当然のように無視されていく看板(良い子はマネしないように)

 立ち入り禁止にされているだけあって道はあるものの、落ち葉が多く、人があまり通っていないことが一目瞭然だった。今回は快晴だったので特に問題はなかったが雨の時は落ち葉で足を滑らせかねないので注意が必要かなとふと思った。

さて、登るぞ!

 ここからはただひたすらに登っていくだけである

登って

登って

登っていく

珍しく目が開いている

なかなか癖の強いくつろぎ方




 
かなりの急登が連続した。また、写真をみても分かる通り地面が砂っぽくなっていたため油断すると足が持っていかれてしまうポイントだった。地面が脆いためラックの危険性もあったため無理のない範囲で急ぎ足で通過した。

 しばらく歩みを進めていると「展望所」なる看板が見えてきた。
 地上でも紅葉が始まっていることを考えるとさぞ、素晴らしい眺めが見られるのだろうと期待しながら向かってみた。
なんだこれは

 何も見えない。本当に何も見えない。今まで酷い景色は幾度も見てきたがぶっちぎりの酷さだった。ここまで来ると逆に面白かった。あまりにも期待外れで落胆しつつも歩き続けた。

The 紅葉

※展望所ではありません

 こっちの方がよっぽど展望所である。こうなると看板を作った人の目が節穴だったに違いない。もう1か所展望所があったがお察しの通りの素晴らしい()景色でした。

 そんな感じで和気あいあいと登っていたがこの辺りから本山行の雲行きが怪しくなり始めた。1年の鈴木の膝が悲鳴を上げ始めてしまった。数か月前の山行で痛めて以来、あまり膝を休めずにジャムや山行に行っていたことで完治していなかった。本人は今まで大丈夫だったから今回も行けるだろうと思っていたらしい。しかし、今回の最大の問題は1年同士は分かっていたが上級生が誰も把握していなかったことであった。本来そのような状態なら共装の分配や山行参加への可否も含め事前に検討しなければいけなかった。自分は上級生も知っているだろうと思い込んでいて伝えることをしていなかった。本山行での一番の反省点である。
山頂

 結果として朝日岳山頂に何とかついたもののコースタイムより30分以上遅れて到着してしまった。その後、これからどうするか全体で話し合った。このまま行くのか、ここで泊まるか、泊まるとして明日の行動はどうするのか、お互いに意見を出し合って相談した。最終的にこれ以上進むと行動不能になるリスクが高すぎるため当初の計画は断念し、朝日岳で幕営し、明日はそのまま下山することが決まった。
 個人的にはバリエーションルートが楽しみだったため少し残念ではあったがまだ自分たちには行ける機会がいくらでもあるので今度の楽しみとすることにした。

驚異の豚肉2kg

 2泊の予定で食材を持ってきていたので物凄く余ってしまうためとりあえず大方全てを鍋にぶち込んだ。見渡す限りすべて肉になった。また、今回は外で食事をしたことも相まってとても美味しかった。やはり肉、肉がすべてを解決する。

星形のグミを見つけて満面の笑みの東さん

 今回は1年生と3年生で別れてテントで寝るというなかなか珍しい形になった。しかし、1年の方のテントでは雑談が思いのほか盛り上がってしまい、就寝目安の時間を過ぎてしまい注意されてしまった。このことも反省点である。

5日:天候 晴れ 
 翌朝は下山のみであることも考えて7時ごろ出発した。
危うく撮り忘れるところだった集合写真

幻想的

膝に気を付けながら下山

紅葉全盛

一番のお気に入りの写真

 下山は順調にいき、11時前には下山ができた。一時はどうなるかと思ったが無事に下山出来て何よりだった。
 レンタカーを2泊3日で借りていて勿体なかったので次の日は山梨の方まで冬装備を見に行くなどした。また、帰りには今年の夏に免許を取ったばかりの1年生が運転にチャレンジした。これで部のドライバー問題も解決しそうだ。

まとめ:
 今回これからの山行でも大切になるメンバーの体調の把握について重要性を再確認することができた。やはり、思い込みはするべきでないと痛感した。また、撤退を判断するという場に立ち会えたこともある意味ではよい経験になったと考えている。みんなと意見を出し、議論を交わして方向性を決めていく、これから必ず使うであろうことを得ることができた。これから天候など読むことがより難しくなる冬山が本格的に始まる前に体験出来てむしろ良かったとも思えた。
 個人的な反省として久しぶりの2泊3日の山行ということもあって荷物が重く、途中かなりしんどい時もあった。やはり、歩荷などで体力をつける必要があると思った。授業などがあって部活以外で歩荷の時間をとるのは難しいが出来だけするように頑張っていきたい。
(文:高林)





2022年10月15日土曜日

2022/10/15~16 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根



日時:
10月15日(土)~10月16日(日)

メンバー:CL生熊,SL奥津,富沢,高林,鈴木,有間

行程:
15日:静岡=尾白川渓谷駐車場-笹ノ平-刃渡り-七丈小屋
16日:七丈小屋-甲斐駒ヶ岳-七丈小屋-刃渡り-笹ノ平-尾白川渓谷駐車場=静岡

記録:
今回は初めての1、2年生山行。
みんなちょっとソワソワしながらこの日を迎えた。



15日早朝部室にて。おっとまあ、車が少し小さいような...
落ち着け落ち着け。
信じられないような詰め込み術でなんとかザックたちを押し込める。
ついでに鈴木も詰め込まれる。あれは狭かったね..




7:00頃    尾白川渓谷駐車場から出発!晴れております。

駒ヶ岳神社で安全祈願



つり橋

つり橋を渡り終え、トラバースも終えて、どんどん登っていく。なかなか坂。 
落ち葉をかさかささせて
くりを足で遊んで
どんぐりを拾って、、、
各々秋の始まりを楽しみながら歩いていく。
紅葉はいいねえ...


笹ノ平に近づくにつれて笹が登場するのでわかりやすい。

登っていくうちにはしごや階段が登場する。普通の山道ではなさそう...



10:39  刃渡りに差しかかる
刃渡りの前に刃渡りらしきところを通るが、ここが刃渡りでした。 
危険個所と確認しており、気を張って進む。
意外とするっと通り抜けるが、
足場は狭く、岩の傾斜も急。バランスを崩すと落ちるのでやはり注意箇所。
 
これが噂の刃渡りかぁ

両隣は景色ばっちり 引き込まれないように気を付けて.


黒戸山は大きな石のあるところで休憩。
五合目小屋後もこのへんでした

ヤア



12:08
黒戸山を下りると少し広い箇所があり
大きな岩と堂々とした小さな祠の登場
まだまだここから!というような雰囲気を感じる
左側に少し見えるはしごが次のスタート口

登れそうだなぁ. 近づく奥津


はしごはかなり急で長い。
けれどどのはしごも新しいのかしっかりしていて不安はない。

尾根上を進む。ペースは少し速めでいい感じ。山岳信仰の山のようで、祠が多い。

どーん

じゃーん




岩場も、くさりの付いている箇所も増える。楽しかった(^^)

長いね-

想像してください色々言ってます




13:27頃
そろそろ上り下りにもマンネリ化してきたころ、
急に七丈第一小屋がでてくる。
本当にいきなりでびっくりする...

テント場はそこから五分ほど行ったところ。
二ヵ所あり、すぐ出発しやすいように
ほんの少し上った奥のテン場にテントを張った。
トイレと水場は小屋のほうにあるので少し移動が大変だった。

6人テンと3人テン


ガスないと展望あり👍


ゆっくり休む時間がありのんびり過ごす、トランプもする。

晩ご飯はうどん入り鍋!あったかい
夜は星も見えてワイワイして寝る。

鍋シーズンの始まりはここからですね

5:30頃出発
トイレに行くのに少し時間がかかったため出発予定時刻が少し引き延ばされる
テントは残し、荷物をデポして出発!
ヘッテン行動少々あり
朝日に照らされながら鎖や岩を登っていく。

雲海 あと一山超えようの地点

岩稜に出るとこれまでの尾根も、こっから上る駒ヶ岳も見える。
はしごは数えるほどだが、鎖の箇所は減らない。軍手or手袋必要

ついに登ってしまった


いい感じ


駒ヶ岳神社も通過してラストスパート
もうすでに景色は良くて気分は上々  頂上が待ちきれないです。

7:38頃


ついた!

わらじが飾ってある

さんしろーさん

メンバーは6人です



奥に富士山 手前に鳳凰三山

一息つく

一年生 各々好きな場所へ 


8:00頃  十分に満喫して下山開始。さようなら頂上

ご立派。

岩くだりもなかなかスリルあり。慎重に下る。


すっぽり



鎖使わないでいけるか大会


9:30頃 テントを回収
さあ帰ろう

急だな



階段の下りは怖いけど、慣れたらすんなり降りることができる
おしゃべりを弾ませ、長いくだりを乗り越える
行きしの休憩点やポイントを確認しながらつり橋にたどり着く

14:51頃  下山

無事帰れました



温泉に行って、ご飯を食べて、車の中で歌いながら帰る。





まとめ:
まず、富沢さん最後の山行が気持ちよく晴れたものになってとても良かった。
そして忙しいスケジュールの中、みんなを率いてくださった生熊さんに感謝している。
日本三大急登といわれている甲斐駒ヶ岳だったが、急登というよりはしごや鎖による登りが多かったと感じる。ただの登りだけでなかったので、個人的には楽しかった。岩場も多く、クライミングシューズ片手に上る方も多く見られた。
ペースも遅れることなく、一年生全体としても、体力や地図読みを確かめられる山行になったと思う。これからも多くの山に行きたいし、自分たちでも行けるようになりたいと感じた。ここを一日で行った先輩方は恐ろしい..いつかはやってみたい。(いつかは)
満喫できました。


(文:名前) 有間