メンバー:CL高田,中村,岩城
行程:
27日:静岡=日向山登山口(7:05)-林道終点(8:40)-入渓地点(8:55)-尾白川本流分岐(11:20)-乗越沢出合:露営地(14:45)
28日:乗越沢出合(7:15)-鞍掛山北側コル(10:00)-日向山(11:50~12:10)-日向山登山口(13:00)=静岡
記録:
7月から計画していた福士川は上流で9月中旬に土砂崩れがあり、
濁りが抜けないという情報を得、泣く泣く福士川は中止とし尾白川に行ってきた。
日向山登山口に車を停める。平日であるが、そこそこ車がある。
ゲートを超え、てくてくてくてく。
お盆以降の天候不順の中、今日は貴重な晴れ空。林道歩きで汗ぐっしょり。
早く沢に入りたい。
1つ目のトンネル |
2つ目のトンネル |
3つ目のトンネル |
3つのトンネルを通過する。千と千尋の神隠しに出てきそうなトンネル。
2つ目のトンネルは入口上部が脆そうで、将来的に埋まってしまいそう…
3つ目のトンネルを超えると林道終点はもうすぐ。林道から沢までは結構高さがあり、
急なので慎重に下る。
入渓地点 |
透き通ったきれいな水!白い石たち!おまけに青空!
長雨で心配された水量・濁り共に問題なさそう。
4mナメ |
遡行を始めてすぐ現れる大きな釜を持ったナメ滝。
泳ぎ好きが集まった今日のメンバーはすぐ泳ぎます。
冷たい水に絶叫しながら、岩城が先陣を切っていく! |
ナイス! |
中村もいい泳ぎ・攀っぷり! |
甲斐駒から流れるこの水。とっても冷たい。
透明だけど水が若干緑色 |
安倍奥に慣れている我らにとっては渓相が明るい。
水流左側を登った |
この沢の特徴として、岩がぬめっており濡れているところはフェルトソールだと滑る。
この滝の左側も濡れているところは滑りそうで怖かった。
今回、カムを厳選して5個しか持ってきていなかったが、キャメロット2番以下特に小さいサイズは
持っていけばかなり役に立つ。
美しいナメ滝が続く |
ウォータースライダーには少し危険が伴いそう… |
尾白川本流との分岐(1:1) |
人間はしごからの… |
うぇーい |
癒しな雰囲気 |
尾白川本流との分岐で右股に入る。渓相は支流らしく落ち着いたものとなる。
怪しい二人 |
繰り返すようだが水が冷たく、雲が出てきてかげってきたので泳ぎはもう勘弁。
と思っていた矢先、またしても深い釜の滝。
沢で滝行することがルーティンとなっている岩城はこの滝で滝行するという。
水圧が凄く動けない。心配。 |
無事滝行スポットに登る。 |
時間はかかったものの無事滝行スポットに登っていた。こいつやっぱ寒さに強い。
とはいうもののさすがに「泳ぎはもういいっす」と震えながら言っていた。
水流左側を登る。草付きを掴みながら登れるのでノーロープ。 |
岩城が少し苦戦した滝 |
自然ってほんとすごい |
この沢は総じて、直登できる滝が多く楽しい。
フェルトソールは滑りやすいがその緊張感も楽しかったり。
各所に露営適地はある。
今回我々は乗越沢出合下流50m右岸側の台地で露営した。
気が湿っていたのと着火剤を全く持ってきていなかったので
安定した着火まで2時間かかった…
タープも張ったが、冷え込み寒かったので焚火の周りでオープンビバーク。
星空を眺めていたらいつの間にか就寝。
沢はやっぱ焚火だね。 |
燃えるソーセージと荒ぶる中村 |
焚火の周りで就寝 |
朝。沢の朝は寒い。今日は昨日とは打って変わって重い曇り空。
乗越沢出合 |
乗越沢出合の滝は登ろうと思えば登れそうであったが、
体が温まっておらず寒いので左岸側の草付きを登る。
乗越沢の渓相は鞍掛沢とは変わり鬱蒼としており、どこか安倍奥のような感じ。
平凡かつアザミがうるさく、あまり面白くない。
タマゴダケの跡 |
乗越沢のイメージはこいつ。アザミ。ほんと痛い |
きのこ分かるようになりたいなぁ |
鞍掛山北側コルへの詰め |
乗越沢は支沢が多く、丁寧な読図が必要。
乗越沢のルーファイは2人に任せてみたが、いい感じ。
詰めの藪は低く、傾斜もゆるい。
日向山。甲斐駒チック |
日向山山頂はけっこう人がいて、お漬物の差し入れを頂いたり。(ありがとうございます)
山頂から登山口まではかなり歩きやすい整備された道。
半分過ぎた辺りから土砂降りの雨が…
まとめ:
ナメのとても美しい沢であった。尾白川本流も行きたい!
泊り沢初めての二人も楽しんでくれたようで明るく、頼もしかった。
ただ、もう少しクライミング力を上げよう。
福士川は残念であったが、来年ぜひともリベンジする。
(文:高田)