2月28日 静岡=八方尾根スキー場駐車場-八方池山荘-唐松岳-唐松岳頂上山荘
2月29日 -八方池山荘-八方尾根スキー場駐車場=静岡
メンバー
CL:峯尾 SL:森下 M:小田切、菅谷、田中、西村、蓮見
最近、部員みんなで山に行く機会が減り、登山経験のあまり無い部員も増えてきていた。そこで、部員達に山を経験してもらう為に、登山経験のあまり無い者でも登頂可能な唐松岳に行くことにした。
text:峯尾,photos:森下、小田切
2月28日 天候:晴れ
静岡発(4:00)=八方尾根スキー場駐車場着(8:30)-駐車場発(9:20)-八方池山荘着(10:10)-山荘発(10:20)-唐松岳頂上山荘着(14:10) -山荘発(14:30)-唐松岳頂上着(14:50)-頂上発(15:00)-唐松岳頂上山荘着(15:10)
午前4時に部室に集合して、共同装備を準備し、出発。高速で車をかっとばして八方尾根スキー場に向かった。スキー場に着き、登山の準備をして、八方池山荘まで続くゴンドラ・リフトに乗りこんだ。 このリフトでは通常料金に加えて荷物料も払う必要があり、片道だけでも結構お金がかかった。下山時はリフトを使わずに歩いて下る事を心に決めた。
スキー場にて
リフトを乗り継ぎ、八方池山荘に到着。計画段階では、この日の予定は八方池山荘で幕営することになっていた.。 しかし、松岳に辿りつくだけの時間が残されていることと明日以降には天候が崩れることを考慮して、この日の内に唐松岳まで行くことにした。 周りには山スキーの人達もちらほら見え、その人たちはスキー板を履いて尾根を登っていた。尾根をスキー板で歩くなんてよく出来るなと思いながら先に進んだ。 八方尾根の途中にある丸山までは、基本的には広い尾根が続くので滑落する心配はなかった。丸山以降は、尾根が細くなるので気をつけて進むが、特に危険な箇所はなかった。
尾根から不帰ノ嶮を望む
稜線に出ると、西方向に下る登山道の先に唐松岳頂上山荘が見えた。山荘に向かう。山荘に着いた後は、山荘傍の吹き溜まりに荷物を置き、水と食料のみを持って唐松岳に向かった。 唐松岳に向かう途中、左手に一際高くそびえる山が見えた。おそらく剱岳だろう。かっこいい。雪庇に注意して唐松岳を目指す。
唐松岳へ
頂上に着く。唐松岳頂上から北方には深く切れ込んだコルが見られた。おそらく不帰キレットだろう。キレットもさることながら、その前後も難しそうだった。 頂上で記念写真を撮った。人文字を作ってみたけど、何だか分かるかな?風が強いので、頂上をさっさと後にして、山荘まで戻った。
唐松岳山頂 山荘へ戻る
山荘に着くと、荷物を置いていた吹き溜まりを整地して、テントを設営した。テントに入り、余った行動食をつまみながら晩御飯の支度をする。 この山行には酒を持ってきており、翌日は下るだけだったので、この日の夜は宴会となった。酒を飲み干して寝た。
2月29日 天候:曇り
八方池山荘発(12:00)-八方尾根スキー場駐車場着(16:00)=静岡着(未明)
外を見ると、昨日とは打って変わって、あたり一面真っ白になっており視界が悪い。天気予報の通りである。今日のうちに下山する予定だが、特に急ぐ必要も無いので、ゆっくり朝飯を作る。 朝食後、テントをたたみ、下山開始。来た道を戻る。時間が経つにつれて、天候が回復し、視界が良くなっていった。 下山時に枝尾根に間違えて入ることがあると言われている八方尾根だが、視界が良かったので、迷うことなく八方池山荘に辿りついた。
尾根を下る
八方池山荘からはゴンドラとリフトを乗り継いで駐車場付近まで下れるが、お金を払いたくなかったので、スキー場の脇を歩いて下った。 自分たちが歩いて下っている横で、スキーやスノボーの人達がどんどん下っていく。ちくしょう、楽しそうだな、スキーやりたいなー、等と思いながらスキー場を下って行った。 固い斜面を延々と下り続けたので、足が疲れた。
スキー場を下る
温泉に寄って、静岡に帰った。
総括
八方尾根からだと、唐松岳は一泊二日で登頂可能だが、今回の山行では一年生が多かったので、余裕を持たせて2泊3日の計画を立てた。 しかし、結果的には計画よりも早く行程を消化してしまった。時間が余っていたので雪訓でもやれば良かったかなと思っている。 それはさておき、今回のような人数の多い山行は自分にとっては久しぶりで、今回の山行を通して、部員達と山に行くことの大切さを感じた。 2011年度は、私は個人的に活動することが多かったが、これからは皆で山に行く回数を増やしていきたい。