2024年10月14日月曜日

2024/10/12~10/14 南アルプス深南部 中ノ尾根山 周回

日時:10月12日(土)~10月14日(月)

メンバー:CL菅原,SL堀,梅田,大串,前嶋,松田

行程:
12日:静岡=朝日山登山口(9:00)-朝日山(10:40)-平森山(12:10)-白倉山(13:00)-笠松山(14:20)
13日:笠松山(6:00)ー三又山(7:00)ー鶏冠山南峰(8:50)ー三又山(10:40)ー中ノ尾根山(11:30)ー幕営地(13:00)
14日:幕営地(6:00)ー中ノ尾根山登山口(7:00)=静岡

記録:
3連休は山に行こう!2年生は悪天候などにより去年全く楽しめなかった深南部へ行くことに。林道含め合計18時間のため2日で済むが、今回は時間を贅沢に使い3日間ののんびり山行だ。


12日
2時30分に部室に集合。
4時間ほどかけて林道に着いた。途中国道152号線の秋葉トンネルが工事していて迂回させられたが、そこ以外は特に通れない場所もなく林道までは行けた。
しかし林道がいよいよ舗装路でなくなってからは大変だった。道は狭いし石がごろごろしているしでなかなか進まない。多分歩いた方が早いまであった。
結局、先が通れるか不安になったため途中の草っぱらに車を停めて小一時間歩いた。
車が通れないレベルで崩壊している部分は無かったし、ゲート付近はかなり道がよかったので車でも行けるだろうが、不安がある場合、レンタカーで来ている場合はあきらめて歩こう。

林道を嫌々歩いてたらゲートにたどり着いた図

そんなこんなで登山口に着くころには9時になっていた。

ちっともわくわくしない登山口

登り始めてから1時間くらいは踏み跡もピンクテープもあったのでそれを辿っていたがじきにどれが踏み跡なのかわからなくなり...はっきりしている尾根でもないためコンパスを頂上に合わせてまっすぐ登った。なんかジグザグ登らされてるけど角度が甘いせいかつづら折りじゃなくて直登になってないか...?

2時間程で旭山...ではなく朝日山に到着。山行が久々だったので山頂まで近くて助かった。
YAMAPでは山頂は1667mで写真を撮ったのは分岐になっているのだがどれが正しいんだろうか。やっぱ高い方かな。

看板がたくさんあった

稜線にあがってしまえば今日はもうイージーゲーム。気持ちのいいお天気の中、ほぼ平坦な道のりを歩いてゆく。足元がふかふかで気持ちいい。
特に何か起こるでもなく平森山に到着。お昼時というのもありつい横になってしまった。

看板がいくつかあった

ぐだぐだタイム

ここらから笹が地面に現れ始める。地面が見えないから根っこにつまづくなどしていた。そのほかに書くことも無いまま白倉山に到着。看板の数字が減っていることに気づいた。

ちょっと狭かったんだっけ

左と右の写真には間違いが10か所隠れてるよ!

気が付けば笠松山に到着。ここが一日目の幕営地。十分広かったけど意外と木が邪魔で6人用テントを張れるような大きいスペースは少なかった。山の頂上にテントを張れるのは気分がいい。

看板が何個かあった

なんと堀が山で演奏するためにハーモニカを持ってきていた。練習中のためスムーズな演奏ではなかったが、人気のない山でハーモニカとは、趣があって大変よろしい。自分も何か楽器を持っていきたくなる。晩ごはんまでの時間、睡眠不足だったのか誰も喋らない。笠松山山頂には途切れ途切れのカントリーロードだけが流れていた。

晩ごはんはいろいろ適当鍋だ。量が人数に対して若干足りなかったし、色どりをよくするために入れるはずだった人参を忘れてきたし、餅も予定していた量よりなんか少ない。味はおいしかった。

13日
4時半起床。6時出発に設定してあるのでまったり朝ごはんを食べのんびりテントを撤収。朝ごはんはうどんだった。ヒガシマルうどんスープって初めて食べたけどだしか醤油か何かの味がしておいしい。少し高くつくけれど朝ごはんの麺類の中では一番好きかもしれない。

日が昇るころ出発。

まぶしい笑顔

2日目のSLは私。バリエーションのSLは初めてだったため緊張していたが、稜線をそのまま歩けば迷うことはない上、踏み跡もはっきりしているため案外すんなりいくかもな、と思っていた。しかし踏み跡に素直についていって尾根を直登したらでかい木の隙間に突っ込む羽目になったり、踏み跡がトラバース状に登っていたのでそれについていって尾根上に上がったら歩きやすそうな道があったりと、トラバースと直登の二択ではずれを引いてばっかりだった。

トラブルが起こることはなく三又山に到着。なるほど確かに三又だ。
ここから鶏冠山はピストンで行くことになるため、荷物をデポしていった。
YAMAPでは熟練者向けルートと脅し文句が書かれていたが、稜線上なので変な道迷いはしない。広い尾根なら歩く場所が分かりにくくなるが、細くなってしまえなんてことない普通の登山道だった。

しばらく進んでいくと目の前が見たことない緑色をしていた。
これは...!笹薮じゃないか!天気が良かったので鮮やかな黄緑色が稜線上に広がっている。ゴルフ場みたいだ。去年見ることが敵わなかった景色を見られて大興奮。ワシャワシャが新鮮だった。

笹薮のことをゴルフ場と呼ぶの、現実の景色をCGみたいとたとえているようで嫌だな...。

天気いいな

2194mのピークを過ぎた後あたりだろうか、梅田がアタックザックのチャックを開けたまま歩いていたことが発覚。カッパの下(もっと言い方があるだろう)をどこかに落としてしまった。見つからなかったので帰り道に改めて探すことにした。

鶏冠山南峰の少し手前、これまではそれなりに歩きやすかったのだが、急に登りのテイストが変わった。1mくらいの高さの岩などを上らせにかかってくる。これ、クライムダウンして下りるの?と不安になった。


鶏冠山南峰には着いたが、そんなことがあったため怖気づいてしまい、鶏冠山に行かずにそのまま戻ることに。時間にゆとりあるのだから行けばよかったな、と記録を書いていて思った。ちなみに登りで不安になった箇所は回り道があったためすんなり降りてくることができた。がっかりだ。


行きで失くした梅田のカッパを探す。笹薮の中をワシャワシャしながら10分弱探していたが結局踏み跡の上に落ちていた。見つかってよかったね。
あっさり三又山に帰ってこれた。

ランタン充電中

西俣沢の頭を越えるといよいよ正面に中ノ尾根山が見えてくる。三又の南に西俣?

すごい色してんな

ちょっとしたザレ場を越えていよいよ中ノ尾根山の登りへ!踏み跡があったためそれを頼りに登ったのだが...ものの5分で踏み跡を見失ってしまった。笹が育って踏み跡を埋めたのか?単純にルーファイが下手だったんだと思う。コンパスの方向、というより上に行けば頂上には着くのでひたすら真っすぐ登った。途中木が倒れている場所を突っ切ったりと、後続がなかなか歩きにくいルートを通ってしまったため反省。てっぺんにたどり着くころには、最初感動していた笹薮にも若干飽き始めていた。

看板がたくさんあった

中ノ尾根山からの下りは邪魔だった木もまばらになり、広い稜線が広がっている。笹セードってやつをやるのにちょうどいいのではないか?と試させてみたが思いのほか滑らない。自分でも試してみたが難しい。さすがに傾斜が緩すぎたか。

笹セードに挑戦

稜線から下山路への分岐を探してみたのだが、なかなか見つからない。不安になり相談した結果、道なき道を下山路のある尾根にぶつかるまで突っ切ることに。トラバースで進むことになったのだが藪の中をトラバースするのが結構難しかった。あこがれだった笹薮は鬱陶しい存在と化していた。菅原の読図が冴えていたため、下山路の踏み跡に合流することができた、のだが、ここでひと騒動。

予定では稜線上、分岐手前の幕営適地で泊まる予定だったのだが、分岐から少し下りた場所に合流した。実は三又山のあたりから、明日の行動時間を短くするために少しでも下ろうという派閥とせっかくだから笹薮の稜線にテントを張りたいという派閥に分かれてたため、このまま下りるか、登り返すか、揉め始めてしまった。揉めにもめた結果、CLの権限で下山が決定。涙を呑んでその議決を受け入れた。

ふと、木の切れ端が落ちてるなと思って拾ったら、モナドじゃないか!あまりにもそっくりだったので拾って持って帰った。

ゼノブレイド 深南部エディション

結局、幕営地はかぶと岩から10分ほど下ったよくわからない場所になった。時間はたっぷりあるので、昼寝をする、おしゃべりをする、TRPGのルールブックを読む...と、思い思いの時間を過ごしていた。晩ごはんはカレーメシ。トッピングのチーズがいいね。

14日
塩ラーメンを食べさあ出発!名残惜しいが深南部ともお別れ。モナドは下まで持ってったってしょうがないので幕営地に刺しておいた。下りは登りより迷いやすいから気を引き締めて...


終わった。まさか1時間で林道まで出てこられるとは。普通に登山道があるじゃないか。


ここから車まで2時間半林道を歩くのでした。

太陽に照らされる山々がきれい
完  
まとめ:
本合宿以来の山行、おまけに風邪気味とコンディションがあまりよくなかったため、行程に救われた。分岐を探すあたりで読図とルーファイがしっかりしていれば稜線でテントを張ることもできただろうと思うと、鶏冠山の件を含め、悔しさの残る山行にはなったが、去年行きたかったけど行けなかった笹薮を最高の天気の中楽しむことができたし、よしとしよう。
(文:大串)

2024年10月13日日曜日

日時:12月12日(土)~12月13日(日)

メンバー:CL増田,SL中村,有間,鈴木(琴),高林,蓮容

行程:
12日:静岡 = 冷沢登山口駐車場 ー 鍋冠山 ー 大滝山荘 ー 大滝山南峰 ー 大滝山荘
13日:大滝山荘 ー 崩沢山 ー 蝶ヶ岳 ー 鍋冠山 ー 冷沢登山口駐車場 = 静岡

記録:
今回の山行は2年生が2年生山行をすることになり当初は学年ごとの山行の予定であった。しかし1年の大樹が行けなくなったので、急遽中村が3年生の山行に入り、足のケガから復帰した蓮容さんも加わり、のんびり蝶ヶ岳を登ることになった。


今回の山行は北アルプスでかなり遠いので集合時間は早かった。今回初めてSLを担当することになって、蓮容さんと初めて行く山行だし、年の離れた先輩ばかりだしボコボコにされるんじゃないかととても緊張していた。緊張で寝れなかったので、行きの車はほとんど寝ていた。駐車場は10台くらいの広さで、山とは思えないほど立派なトイレがあった。駐車場から歩いていくとすぐに林道が始まり、みんなでしゃべりながら登山口まで1時間ほど歩いた。

檻の中にいる先輩方

ここから大滝山まで1000mほど登っていく。絶対道を間違えたくないと思っていたのでピンクテープを常に確認し、読図も常にしながら登っていく。先頭で歩いていると自分のペースで歩けるので、辛くならずに快適に登れた。休憩はいつ取るのか訊かれたので探していると言ったら、そこら辺にいくらでもあっただろと総ツッコミを貰った。結局みんな楽そうだったので鍋冠山まで行くことにしてそこで休憩を取った。

既に2000mを超えていて涼しい

鍋冠山からは少し下って平坦な長いコルを歩いて最後の登りをゆったり登った。大滝山に到着し、テン場に荷物を置いて南峰をとりに行って今日の行動は終了した。

大滝山南峰にて

テントを立ててしばらくゆっくりして、みんなお腹が空いていたので早めに夕ご飯を作り始めた。結構寒かったので鍋はめちゃくちゃ美味かった。高林さんが酔いながら面白い話をしてくれたので終始笑いっぱなしだった。話でもしながらゆっくり鍋を食べて、外を見てみると綺麗な夜景と星空が見えた。隣の尾根からヘッテンの光っぽいものも何個か見えた。

お楽しみをたくさん持ってきた高林さん

具が多すぎて閉まらない(笑)

雲一つない星空でした

朝起きたら昨日降った小雨が凍って、フライがバキバキになっていた。2日目は蝶ヶ岳で日の出を見れるように暗いうちから歩き始めた。歩き始めは寒かったが歩いているうちに暑くなった。蝶ヶ岳までは1時間半くらいで、ちょうど日が昇ったくらいで到着した。奥津さんがさっき朝ご飯を食べたばかりなのにラーメンを食べ始める。山頂からは穂高が迫るように大きく見えて圧巻だった。

雲海と日の出

高林さんは味噌汁

いつか縦走してみたい

しばらく山頂を楽しんでテン場へ戻り、撤収してそのまま下山した。帰りの車は面白い話で大盛り上がりし、最後までハイテンションで起きていた。

まとめ:
今回は初めてのSLだったが特に何の問題もなく終わることができた。山行自体もハイキング程度でなかなか行けない北アルプスに行けたので楽しかった。ケガをして以来最初の山行だった蓮容さんも元気そうに登っていてよかった。今回は夏山と違ってかなり涼しかったり寒い時が多かったので、冬が近づいてきているのを感じた。よりいっそう、秋山・冬山が楽しみになった。
(文:中村)