2019年4月1日月曜日

2019年3 月27 日~28 日 白根南嶺 笹山(黒河内岳)東尾根

日時:2019年3月27日(木)~3月28日(金)

メンバー:CL若月, 市川, 宮下, 中嶌

行程:
27日:静岡→奈良田温泉駐車場→東尾根取付→2330m 平坦地
28日:幕営地→笹山南峰→笹山北峰→笹山南峰→幕営地→東尾根取付→奈良田温泉→静岡
29日:予備日
記録:
 予め深夜の内に奈良田温泉付近の駐車場にテントを張り就寝。3シーズンシュラフで冬山を乗り切ろうとした中嶌はその寒さに驚愕しこれから2000m登ることへの一抹の不安を覚える。

朝7時に出発しつり橋を渡り付近の笹山登山口にとりつく。最初尾根を登っている最中の景色は正しく夏山の様相でありかなり暑かった。3月後半ともあり山はすっかり葉をつけ緑一色であった。
標高1603m地点で水場入り口に到達する。南アルプスの天然水を北アルプスの天然水ペットボトルにいれる市川。そういうところだぞ。
冬眠から覚めた熊だろうか?ただの土方だろうか?。イカしたザックをもっている。
標高2000m程で冬山らしくなる。段々と積雪が見られるようになった。ここでアイゼンを装着する。過去数回の雪上訓練を経て一年生はなんとかアイゼン歩行を習得した。完璧とは言えないものの着実に歩を進めて行く。
ひたすら歩を進め何とか幕営予定地に到着。標高2300m地点である。雪の上にテントを張るのは初めての経験であり疲れた体では中々大変であった。さて、冬山での楽しみの一つと言えば暖かい食事であるがチーズに脳髄まで浸した若月先輩のせいで(おかげで)魔のキムチチーズ鍋が完成する。見た目こそ橋倉先輩の故郷である極貧ルンペン収容地栃木県の郷土料理「しもつかれ」を彷彿とさせるが味は抜群である。「キビャック」と同じで見た目によらないのである。おいしいものにおいしいものを加えているのだから不味くなるはずがないと孟子も言っていた。


中嶌はプラティパスに穴が開いており防寒具がびしょぬれになっていた。緊急下山も考えられたがドライバッグにシュラフを入れていたため難を逃れた。二日目、天候がすぐれず行動開始が朝5時となる。ワカンを用いて笹山まで向かう。雪もやむことなく景色も何も見えなかったため北嶺は断念。そのまま幕営地に降り撤収。
爆速で下山し帰りは奈良田温泉を満喫する。

まとめ:
冬山に泊まるというのが初めてだったということもあり寒さを舐めていた。地面が雪なので体温をごりごり持っていかれる。さらにウンチをするときに寒すぎて尻の感覚が消えうせパンツを上げたはずなのにそれを感知できず存在しないパンツを探し続ける奇行に及んでしまった。雪があるというだけで足の疲労は並みのものではなく体力のない私は市川宮下にラッセルを任せっきりになってしまった。来シーズンはより強くなってバリバリ冬山を登れる男になろうと思った。関係ないが私はあまり疲れると黙り込み脳内で忍たま乱太郎の「勇気100%」を流し精神を安定させている。

(自由律俳句 吟者:中嶌聖朗)

1 件のコメント:

  1. とてもよい山行だったことが伝わるいい山行記録だね!
    ちなみに俺も単調で飽きた時、勇気100%脳内再生やります笑
    高田

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