2004年6月23日水曜日

2004年6月23日 カラビナ破断事故について 鳳来 鬼岩

フリークライミング 鳳来 鬼岩
カラビナ破断事故について
2004年6月23日
 記: 青木睦佳




 















2004年6月23日(水)、鳳来鬼岩のアフターザレイン(12a)をトライ、 フォールした祭ヌンチャクのハンガー側のカラビナが破断した。
 幸いかぶったルートであり、ランナウトもしていなかったため次のボルトで止まり無事であった。
 落ちたのは5本あるボルトの一番上、5本目で、ヌンチャクの位置は膝くらいだった。
ムーブを起こすとき、足がロープに入らないようヌンチャクの下から足を出したのだが、この時膝の上にヌンチャクが乗り、横向きになった。
この状態でフォール。
 一瞬動きが止まった様な気がしたが、パキン!と音がして気が付いたらロープにぶら下がっていた。
 落ちた瞬間は何が起きたか分からなかったが、ロープにハンガー側のカラビナがないヌンチャクが付いていてカラビナが壊れたことが分かった。
 落ちたときビレイしていた中岡さんが「何か落ちてきた!」と言っていて、初めは中岡さんも何が起きたか分からなかった様だ。

 こういう事故はロクスノやフリーファンで紹介されていて読んでいたので知っていたが、自分が経験するとは正直驚きである。
カラビナはゲートオープン強度や横方向の強度が弱いが、こんなに簡単に破断してしまうとは。
 落ちたといっても腰より少し下、膝くらいの高さからだ。
これからは特にカラビナが横に向いた時はアゴが当たっていたりしてテコの力が掛かっていないか、ボルトに変に引っ掛かっていないかをより注意しようと思う。
 限界グレードで余裕がない時ほど確認出来ないだろうから普段からカラビナが引っ掛からない様に足出しやムーブを意識しなければいけない。
 今回は運良く一番上のボルトだったためグランドフォールにはならなかったが、一本目、二本目では確実にグランドだ。
どの様に破断したのか、フォールした瞬間カラビナがどの様な状態になっていたのか詳しくは分からないが、カラビナは絶対ではなくこの様な事も起こる事を心に留めておきたい。

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