2011年4月30日土曜日

2011年4月28~30日 三股~常念岳(新歓合宿)

行程

4月28日 静岡=豊科=安曇野ほりがねの里(幕営)
4月29日 =三股登山口-2207m(幕営)
4月30日 -常念岳ピストン-三股登山口=豊科=静岡
メンバー

CL:峯尾 SL:山下 M:菅谷、落合、國吉

登りたかった常念岳に行ってきました。
text&photos:峯尾

4月28日
19:00静岡発=豊科IC=23:00安曇野ほりがねの里(幕営)、24:00就寝

この日の予定は、13:00に部室に集合して、個人装備の確認と共同装備の振り分けをした後、食糧を買い、出発することだった。 遅くても、17:00には出発できるだろうと思っていた。しかし、準備中に、メンバーの内何人かはサングラスまたはゴーグルを持っていないことが判明した。 仕方がないから、スポーツショップで足りない装備を買い足した。そんなことがあったので、予定より2時間遅れで静岡を出発した。

静岡を出発して、高速を使って豊科まで行った。豊科駅の西側にある道の駅、安曇野ほりがねの里で幕営した。

4月29日 曇り 
6:00起床=9:50三股登山口-10:501529m-11:501900m?-14:002170m-14:102207m(幕営)、20:30就寝

起床してテントを片づける。前日に地図をコピーし忘れていたのでコンビニがあるところまで車で戻った。思わぬタイムロス。

登山口でカッパ履き、スパッツを着けて出発。1529m地点でショベル担当のメンバーがショベルを持っていないことに気付いた。 しかし、駐車場まで戻るのがめんどくさいし、ピッケルで代用できるだろうと思ったので、そのまま登った。1700mあたりから傾斜がきつくなった。 1900m付近から沢沿いを登っていった。この辺りから雪が多くなり、トレースこそあるものの、場所によってはキックステップで登った。 新人の國吉くんは登山靴での歩行に慣れていないうえに、靴があっていないらしく、けっこうしんどそうだった。ゆっくりと登り、尾根上にでた(2170m)。 ここで、メンバー間で話し合って、2207m付近で幕営すると決めた。

2207mでテントを張った。ショベルがないので、代わりにピッケルで整地した。また、水づくり用の雪はコッフェルで集めた。

夕食後、次の日は荷物を軽くして常念岳までピストンすることを確認した。20:30就寝。

4月30日 曇り/雨
4:30起床、6:30出発-7:302355m-9:10前常念岳-10:10常念岳-12:002355m-12:30テント場着(2207m)、13:30テント場発-15:30三股登山口

4:30起床。30分寝坊した。携帯の目覚ましが鳴らなかった。

2355mで少し風が出てきたので毛糸の手袋とオーバー手袋を着ける。前常念岳までの登りはガレていて、たまに手を使って登った。 下りはロープを使うことも考えた。前常念岳手前で雨が降り始めた。敗退の文字が頭をよぎったが、様子を見ながら進むことにした。 前常念岳で、常念岳から下るパーティーと出会った。ここで、風が強くなり始めたので、目出帽をかぶった。 ここからは雪屁に注意しながらも、常念岳まで快適な尾根歩きを楽しんだ。常念では風が強かったので写真を撮って早々と山頂を後にした。

下りでは富士山頂並の強烈な風が不定期でしかも長時間にわたって吹きつけた。 下りはロープを使うかもしれないことをメンバー間で確認し、前常念岳から慎重に下る。風が吹いている間は身動きが取れないので、下るのに時間がかかった。

2355mの安全地帯について一安心した。結局ロープは使わなかった。思ったよりも下りは難しくなかった。テント場まで行き、休憩した。 テントを撤収し、下山開始。このとき、雨が降り始めた。下りは急で、滑落したら命にかかわるので、ヘルメットとアイゼンをつけた。 國吉くんは下るのに苦労していたので少しアドバイスした。1900m付近で僕と一心はアイゼンを外した。雨が降ってぬかるんだ登山道を三股登山口まで下った。

駐車場に着くと、タイミング良く雨が上がったので、このスキに着替えて車に乗り込んだ。近くの温泉施設に行き、汚れを落としてすっきりした。

豊科IC近くのすき家で晩御飯を食べて帰った。




総括
パーティー全員が雪山を楽しめたので良かった。

入山前の情報では、北アルプスは例年より積雪が多く、雪崩や雪屁の状態に注意が必要との事だった。 また、予報では30日から天気が下り坂なので常念岳まで行けるがどうかが気がかりだった。 当日は、常念岳までは天気は持ちこたえてくれ、僕たちは無事に登頂することができた。下りでは風が強かったものの、事故もなく下ることができた。 一方で、下山後に聞いたニュースでは、同じ時に常念岳にいたパーティーが遭難したらしい。もしかしたら、下山中にすれ違ったパーティーかもしれない。 パーティーの内の一人は滑落死したらしい。強風にあおられたのかもしれない。自分たちは無事に下ることができたが、 もしかしたら、パーティーの内の誰かが滑落していた可能性もあった。天候や風を読むのは難しいが、 これから山に行くときは事故が起きないように慎重に判断していきたい。