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2025年8月2日土曜日

2025/8/2 越百川下部ゴルジュ

日時:8月2日(土)

メンバー:CL高田(OB),SL堀

行程:
2日:静岡=道の駅大桑-相ノ沢発電所-砂防堰堤-クラック滝-引き返す-道の駅大桑=静岡


記録:

連日暑い日が続き、勝手にクーラー禁止生活をしているので暑さに殺されそうになりながら夏休み突入!!

「沢に行きまくれるぜー」と部に沢登りに行きたい人を募集したところまさかのゼロ。

まさかみんなクーラーに当たって夏の楽しさを忘れてしまったのか?

そんなこんだで困っていると高田さんから越百川のお誘いが!もちろん行きます!高田さんとはOB交流会や雪訓でお世話になっているが、実際にパートナーとして行動するのは初めてでちょっと緊張。
最初カタカナでコスモと聞いて聖闘士星矢じゃんってなりました(未履修)

調べてみると大西良治さんがF1を登った事で有名みたい。楽しみだ。


集合場所は道の駅大桑。下道でおよそ5時間&運転手1名なので、前日の夕方に車を借りてすぐに出発。無事深夜1時頃到着し車中泊をかます。シュラフは要らなかった。

かわいい

気持ちの良い朝。
高田さんの車に荷物を詰めて出発!


激流T

ネタじゃないですよ



ゲート前に到着。
他に車もなくラッキー。しかし車には原住民オロロが大量に発生。さっさと支度して出発進行!

見えないのが残念。実際はオーラを纏ってるみたいな感じです\(^o^)/



道沿いに進んでいくとでっかい砂防堰堤が。増水した時にどんだけデカい木が流されてくるのか私、気になります!


F1

徐々に沢の様相になっていき簡単な滝を登ったりしているとF1に到着。
感想は思った以上にデカい。
大西さんはこれを右のクラックからエイドで登ったらしい。
クラックをエイドで登るのは分かるがその上は激流なんだが......よく分からないですね。

かわいくない

どうやら高田さんの方が好みらしい

僕には登攀対象には見えなかったのでF1は右岸から高巻き。上手く巻くことができて懸垂せずに済んだ。高田さんが以前来たときは懸垂したらしい。



流れを感じれて楽しい

気持ちよく進んでいるとヤバそうな滝が

4mCS滝

むちゃくちゃ綺麗なゴルジュが登場!
自然の小宇宙(コスモ)を感じます

最初は堀がトライ。
泳いで左岸に取り付き正面の岩の突破を試みるが足のホールドが乏しく離陸もできない。ずっと水に使っていては体温を奪われるだけなので一旦ロープを引いてもらい回収。

堀の2トライ目
同じところに取り付きカムのA0で突破を試みるがただ寒くなっただけだった。



突破できずレーション食べないと凍えるの図


うわーん、突破できないよ。助けてサワーマン!


サワーマン高田登場!!

説明しよう。サワーマンとは圧倒的泳力と登攀力でゴルジュを突破するゴルジャーのことであ〜る!


ということでサワーマン高田に交代し突破を試みる。

高田さんの1トライ目
どうやって攻略するんだろうと見ていたら左岸をちょっと登ったところからダイブで滝のホワイトウォーターの中の突っ込んでいった!




ガンバ

その後姿が見えなくなって溺れてしまったかと思いロープを引くか悩んだがしばらくすると滝の裏からひょっこりと高田さんが出てきた。無事でよかったとほっとするのもつかの間、そこからが悪いらしく足を滑らせて落ちたのでロープを引いて回収。


負けないでサワーマン!


高田さんのトライを見習って堀もホワイトウォーターに突っ込む。泳いで行けると分かってないと突っ込む勇気が出ないですね。
3トライ目はホワイトウォーターに突っ込むにつれ身体が沈んでいき、水を大量に飲まされ、流れに勝てず慌てて壁を蹴って撤退。4トライ目にようやく滝裏に侵入。
そこは薄暗い洞窟になっており、完全にビレーヤーからは見えないのでここで溺れる事は許されないだろう(ここまで来た人は溺れないと思うが)

そこからは第2関節で持てるぐらいのガバ手とガバ足があり一度落ち着いて滝行しながら登っていく。滝行から一歩上がるにはサワタビでギリギリ立ち込める(今の僕には無理)外傾ホールドに立ち込まなければならず、手がいいとは言え水流で体が上がらない。その場に居るだけで体力を持ってかれるので一度撤退。


その後2,3回トライしたが薄いホールドに立ち込むことができない。高田さんも何度も立ち上がっては滑って落ちて突破できない。万策尽きたか。

時間も迫っているので、高巻く選択肢があったがどうしても突破したい。

そういえばクライミングシューズを持ってきていた。クライミングシューズでトライしてみる。
意外と乗れるぞ!希望が見えてきた。


その前に高田さんのラストトライ。



滝行までは安定している。





うぉーーーー!!

高田さんが会心のトライで突破!
堀も次のトライで登れそうってところで登られたのでちょっと悔しいですが流石です!





ザックを荷揚げして堀も登ります。
堀も登って無事突破。ヤッターー


この時すでに1時前。結果として4時間程この滝と戦っていた。手強かった(´Д`)ハァ…

3時頃には夕立が降る予定で増水が怖いので上の滝をちょっと偵察をして帰ることに。
少し行くとまたでかい滝が




滝左の弱点にハーケンを打ち、アブミをセットして登る。ハーケンもだめだめ。もっと練習が必要だ。
アブミを使うのは初めてで結構難しい。高田さんを踏み台にして離陸し少し登って大体分かったのでクライムダウンして降りる。怖そうだが登れるだろう。
エイドの勉強しようかな

その後は引き返して、あっという間に最初の滝へ


ぷかぷか


時々水に浸かって体を冷却。
それでも暑い。

案の定、林道はムシムシしてました。


道の駅まで戻って、塩尻のご飯屋さんで食事。

海鮮に納豆はむちゃ合う

高田さんご馳走様です


まとめ:
泳ぎの沢は経験が浅く、やはり泳力が足らない。高田さんの登りを見なかったら滝に突っ込む勇気はわかなかっただろう。でも挑戦するのはとても楽しかった。ハーケンを打つ事や回収する事に時間がかかり過ぎているのでもっと練習が必要だ。
強い人と一緒に登るとモチベーションが爆上がりするので高田さんまたよろしくお願いします!!

(文:堀)


2025年7月13日日曜日

2025/7/13 樽ヶ沢遡行

日時: 7月13日(日)

メンバー: 菅原、堀、中村、鈴木(大)、笹木

行程:
13日: 静岡=駐車場ー入渓地点ー樽ヶ沢脱渓地点ー岩倉川ー岩倉川脱渓地点ー駐車場=静岡

記録:
休日の1日目はモロクボ沢に行ったが、2日目は中央アルプスの樽ヶ沢に行くことになった。この日、1年の笹木は初めての沢登りだった。

アプローチは遠いので流石に高速を使う。駐車場で準備して入渓地点へと向かう。前日も沢だった組は服が濡れていて気持ち悪かった。

レッツゴー!!!!

入渓して、最初の滝まで気持ちよく登っていく。水がきれいで岩質も白っぽくて美しい沢だった。最初の滝は階段状で、菅原さんが端の方をリードで突破。

最後のスラブが悪い

その後、しばらく登ってチムニー状の滝を巻き、30mほどの滝に着いた。滝の横のフェースが簡単っぽくてハーケンなども使ってリード。中間部で大樹がフォール。アッセンダーをつけていたので少し降られて止まった。

5.7 BP(びしょびしょポイント)くらいかな

その後は滝をチョックストーン裏から攻めたりワイドクラックを登ったりして、最後はミニゴルジュを通過して脱渓地点に到着した。ここからは左岸の沢を詰めて林道へ出る。

藪漕ぎ&落石地獄でした

そこからは谷を下って岩倉川に合流する。道が自然にかえっていて、ギャングるみたいなところをかき分け行く。下降ポイントもどれか見分けがつかず、ある程度見当をつけて下降した。1時間ほどで岩倉川に合流。大休憩して、沢を下る。

気持ちのよいスイミング

下りは3回ほど懸垂下降を行った。大樹と笹木は実践では初めての懸垂下降。練習とは違ってちょっと怖いので、いい練習になっただろう。

空中懸垂でした

少し下山が遅くなってしまったが無事に脱渓地点まで下ることができた。ちなみに温泉にはいかなかった。

まとめ:
自分自身、まだ数回しか沢に行ったことがないが、こんなに本格的な沢に行けて楽しかった。リードやユマーリング、懸垂下降などロープを使った技術の練習ができたし、渓相がとてもよかった。まだ沢シーズンが続くので、いろんな沢に行きたい。
(文:中村)

2024年6月22日土曜日

2024/6/22~23 中央アルプス空木岳

日時:6月22日(土)~6月23日(日)

メンバー:CL菅原,SL大串,梅田,堀,中村,鈴木(琴),有間,前嶋,鈴木(大),増田,高林

行程:
22日:静岡=空木岳登山口-池山-空木岳-池山小屋
23日:池山小屋ー空木岳登山口=静岡

記録:
22日:晴れのち曇り
 相も変わらず天候に恵まれない我が山岳部、今回は少し足を伸ばして中央アルプスの空木岳と懐かしの檜尾岳を取る周回を計画していたものの、梅雨前線が近づく関係で二日目が雨の予報の中の山行となってしまった。ただ、夏合宿に向けて惨めな山行も経験としてアリというこじ付けに等しい理由で決行となった。



あれ?以外に天気がいい...?

 直前になっても天気が定まらず、てっきり曇りか最悪小降りかと思いきやまさかの晴天。想定外の灼熱の中、山行が始まった。




アルプスを一望


東屋で一休み

 それにしても暑い。汗が止まらない。また今年も嫌な季節が来てしまった...。今年は例年にないくらいに暑く体に堪える。まだ夏山シーズンが始まってそうそうだが早いとこ冬山になって欲しい。



東屋近くのトイレ裏からショートカット


と思いきや意外に足場が悪い、帰りは通らない方がよさそうだ



池山小屋、まさかここが今日の宿とはつゆ知らず...

 ここで今回の割と重要なターニングポイント。無人の小屋を発見した。小屋となっているものの、事実上の避難小屋のような状態になっている。山行ではいつどんなトラブルに見舞われるかわからないので特に小屋などはちゃんと把握しておくと後々助かる。



絶妙な表情の菅原君


だそうです


今回の核心

 今回の核心ポイント。長い鎖場や沢を横切る箇所が連続している。個人的には聞いていたよりもかなり悪い印象を受けた。特に翌日雨であることを考えると正直通過したくないという思いがよぎった。


肝心の何mかが読めない


クライマーだらけなので皆スイスイ登っていく


縁起でもない名前


 空木岳直下の避難小屋手前の分岐で最終的な行動指針を決めることにした。まず、候補としては、「避難小屋に行き、空木岳を取り、明日は雨が止むまで待機する」と「ここにデポして空木岳を取って、池山小屋まで下る」の二択となった。どちらにも問題があって、前者の場合、雨がいつ止むか分からないだけでなく、登山道が通れる保証がないという点。後者では順調に行っても7時くらいに到着になる点。かなり難しい選択であったがここで時間を空費しても仕方がないので多数決を取ったところ後者になった。ちゃんと考えることも大切だけれどもだからと言っていたずらに時間を消費することは避けるべき。なかなかに難しい決断だったが、これからの部活に役に立ちそうな経験にはなった。


ピース✌


誰かさんたちが喜びそうな大岩


元気な三年生


この時期でも案外雪が残っている

 なんやかんや、空荷だったこともあり、雨に降られることもなく無事に空木山頂に到着した。



 山頂は相変わらずの景色であったけれども下山をし始めると...。


晴れた!!!

 n回目の下山をし始めると晴れる現象。もはやここまで来ると笑えてくる。まあ、記憶の中に少しでも晴れたときの景色が残っただけマシとしておこう。


みんなでバンザーイ

 そうこう楽しみながらも刻一刻とタイムリミットは迫ってきている。足早に分岐に向かい、下山を始める。泊登山でその日のうちに下山を始めるのは今まで経験したことがなかった。


急げ、急げ


トリックアート(?)

 個人的には少しは雨に打たれるだろうと考えていたものの、幸い、雨に降られることもなく、危険個所も無事に通過できた。ちょうど小屋に着いたころに雨が降り始めた。あぶねー。結局小屋に着いたのは19:30ごろ。かなり遅くなってしまったが明日の天気を考えれば致し方無いと言える。小屋に先客もおらず、我々だけで優雅に過ごすことができた。


みんなでわいわい

23日:
 この日は下山だけということもあり普段の山行では考えられないほど遅く起床した。麻雀に勤しんでいた人たちは梅田に朝食の準備を丸投げしてひたすら対局を続けるという愚行をする始末。反省してください。


こちらもn回目のラーメン


快適な小屋とはいえ下山はせざるを得ない

 夜にかなり雨が降り、行動を開始したときもそこそこ降っていた。その影響もあってか登山道は完全に川のような状態に。結果論になってしまうがやはり、昨日行けるところまで行っておいてよかったと心底そう思った。


これは川ですか? いいえ、登山道です

 結局、下山するまで雨は止むことなく降り続けた。もし、避難小屋で雨をやり過ごしていたら下山は一体何時になったことやら。


お疲れ様でした



まとめ:
 色々と難しいことをたくさん考える山行だった。ただ、去年までと決定的に異なったところは2年生が積極的に意思決定の場で発言をするようになったところだった。各々が意見を持ち、それを自分の言葉で表現するようになっている姿を見てとても成長したことを実感した。個人的には山行の成功か否かは計画を完遂できたかではなく、何かしらの学びを得られたかだと考えている。その点、今回の山行は様々な学びを得られたと言えるので概ね成功だったと思う。また、檜尾には行こうと思う。
(文:高林)