2025年2月15日土曜日

2025/2/15-16 大同心大滝小同心クラック登攀

日時:2月15日(土)~2月16日(日)

メンバー:菅原,堀,OB真達

行程:
15日:静岡=美濃戸別荘地-赤岳山荘-大同心大滝登攀練習―赤岳鉱泉幕営 
16日:幕営地―大同心大滝―小同心クラック―横岳―大同心稜-赤岳鉱泉―赤岳山荘-美濃戸別荘地=静岡 

記録:
真達さんとの冬山特訓vol.2でまたまた八ヶ岳に行ってきました。
今年の冬山シーズンに入って月一回ペースで八ヶ岳にお世話になってます。
若月さん元い井出さんと徳永さんがアイスアックスを貸してくださったので今回は冬季アルパインに片足を突っ込んでみました。
北沢を爆速でアプローチして赤岳鉱泉まで。
気を抜くと一瞬で離されるので体力が無い自分にとっては第一核心です。
今回もテントは真達さんの超快適DXエスパスを持ってきていただきました。
ありがとうございます。
大同心沢のトレースを詰めて大同心大滝まで。
赤岳鉱泉から30分強くらいでしょうか。立派な滝です。
先行が1パーティいらっしゃいましたが真達さんが右側にトップロープを張ってくださっていざ練習!

菅原はアイスクライミング3回目ですが、イマイチ動きのコツを掴めずなかなか上手く登れませんでした。
左の簡単なラインで基本の三角形の動きを繰り返し練習しました。アックスを強く握りこんでしまいパンプしてしまうのも練習が要りそうです。

前回南沢小滝をリードした堀君は動きに安定感があってレストも上手く挟みながら登っていきます。天気も良く気温が上がってきてアックスがよく刺さります。
なんなら暑いくらい

真達さんの「堀リードする?」に「やります!」と即答の堀。気温が上がってきたためにスクリューの刺さりが悪く、途中1本落とすミスはありましたが安定感のある登りでスルスルと登っていきます。

完登しました!ロープスケール30m登り切りました!
アイスクライミング2回目ですよ!驚きです。

菅原も明日に向けて練習を繰り返して今日は終了。
結局1日貸し切り状態でした!

晩御飯は堀君が全く軽量化を考えなかった具だくさん鍋を〆のうどんまでお腹いっぱい食べました。おつまみは北海道から持ってきたエゾシカのスモークハムでした。

2日目
具だくさんラーメンを朝ごはんに食べ、大同心大滝に向かいます。
昨日のように朝から晴天とはいかなさそうです。

ガスガスで昨日よりは冷えてますが、気合い入れていきます。真達さんリードで

セカンド堀君はたまにやる謎落ちを披露しながらトップアウト

サード菅原は真達さんがギャンギャンにロープを引いてくれていたので落ち着いて手足を決めてトップアウトしました。

コンテに切り替えて小同心の取り付き目指してルンゼを詰めていきますが、途中小同心を目指しているグループに遭遇し方向を信じた結果、間違えていたようで

目の前の岩峰を突破すれば小同心基部に出るだろうということで真達さん気合いのリード(コンテ)
小同心よりもここの岩峰の方が難しく感じました。
結果的にはハイマツにノミックを引っ掛けてその先の岩を保持して気合いで誤魔化しました。真達さんの凄さをまじまじと実感しました。

トラバースとかをこなしながら詰めていくと

小同心の取り付きに出ました。
今までガスガスだったのがさっきの岩峰頑張ったご褒美かのように晴れてきました。

小同心1ピッチ目は真達さんリード
残置は終了点も含めて全て使わない方針でグイグイ行きます。ピナクルで切って

2ピッチ目は堀リード
ATCを落としてテンパったのか終了点の作製は堀らしくない微妙な感じでしたがナイスリードです。

菅原はフォローで気楽にガシガシ登らせてもらいました。アックスで登るの難しくて手に頼りました。
足のスタンスを作るのが難しかったです。

3ピッチ目は赤岩ノ頭の先くらいまで真達さんリード
声が全く届かなかったのでそういった場合のコミュケーションの取り方を工夫したいものです。

山頂直下の最後の岩壁をこなして横岳に出ました。
夏にも小同心取り付きまでは来たのですが雨で撤退してしまったので初アルパインが冬季小同心になりました

3人で撮った写真はスマホのバグで消えてしまいました(悲しい)
 
大同心稜から懸垂下降して大同心基部をトラバースして降りてきました。真達さんが小同心取り付きまで登り返して堀が落としたATCを回収して下さいました(あって良かったね)小同心をバックに3人でパシャリ。

赤岳鉱泉に戻りテント撤収して帰りました。
2日間みっちり真達さんありがとうございました!

感想
滝を登って山頂に行くというのがいかにも自然が作り出したルートを行っている感じがして気持ちが良かったです。
アイスも岩も全ピッチフォローで行かせてもらったので気持ちよく登ってましたが、真達さんに連れて行ってもらってる感じが否めないので、アルパインのリード含め練習が必要だと感じています。
真達さんお忙しい中いつもありがとうございます!
またお願いします!

菅原




2025年1月25日土曜日

2025/1/25-26 阿弥陀岳北陵 南沢大滝小滝

日時:1月25日(土)~1月26日(日)

メンバー:堀、菅原、OB真達

行程:25:静岡=美濃戸別荘地-赤岳山荘-南沢大滝小滝登筆練習一行者小屋周辺適地幕営
26日:幕営地—阿弥陀北陵—阿弥陀―行者小屋―美濃戸別荘地



記録:

今回は山岳部OBの真達さんが今年の冬、暇しているということを聞き、こんな機会は滅多にないと思い「一緒にアルパインに行ってくれませんか?」と聞いたところ快く引き受けてくれたのでその第一回目です。



1日目

この日はアイスクライミングの練習。

毎回八ヶ岳の林道は面倒くさいなと思いながら進んでいきます。



真達さんはペースも速いです





準備中

南沢小滝に到着!
僕は初めて滝が凍っているところを見てむちゃくちゃ興奮しました。
ところで何で氷って青っぽいんですかね?気になります。


早速、真達さんに教えてもらいながら低いところでトラバースしてみます。



真達さんが速攻でトップロープをかけてくれたので実践で登ってみることに。
僕はじゃんけんに負けたので最初は菅原が登ります。


菅原はアイスクライミング今回が2回目。
登っている姿がカッコいい。




堀は今回が初めて。最初はバイルを振るのがめちゃくちゃ慣れなくて全然刺さりませんでした。


超パンプ


菅原が気分が悪くなりダウン。前日の親知らずを抜いてそれのために飲んだ薬のせいかも?

菅原が登れなくなったので真達さんとマンツーマンで教えてもらうことに。登っては降りてお繰り返してました。




カウンターバランスに挑戦。足を信じれば登りやすい登り方かなって感じました。


色んなラインから




ある程度登りに慣れてきたのでアイススクリューを打つ練習をしながら登っていきます。


疑似リード

真達さん「リードしてみる?」
堀「やってみます」

「してみる?」と言われたらやるしかない!

まさかアイスクライミング1日目でリードすることになるとは。





意外とあっさり登れちゃいました!
リード自体は普段のクライミングみたいな感じで緊張感は多少ありましたが手がガバなので落ちついて登れたと思います。




菅原も少し元気になったみたいで最後に小滝を登って次は大滝へ!









デカい!!

小滝の2倍以上の滝が現れた瞬間ビビりましたね




真達さんリード

60mロープでちょうど半分。
真達さんはスイスイ登っていきます。





堀が先にトライ。下の方はなだらかなので簡単だったが上の方は徐々に垂直になり結構難しい。
今回習ったことをフル活用して登りました。




結局上の方でバイルが抜けて撃沈。
バイルは下から力をかけないとスッポ抜けちゃうみたいです。次はリードしてみたいな





次は菅原。


菅原も上部で苦戦。何回かテンションしてトップアウト。

時間もなくなってきたので今回はこれでおしまい。
真達さんが回収してくれました。ありがとうございます。

暗くなる前に行者小屋に到着。


真達さんのファミリーテント

広くて快適でした。





今回の晩御飯はジンギスカン鍋。菅原が北海道から持ってきてくれました。マジでおいしい。感謝。


菅原が熊のコンビーフをお酒のつまみに持ってきてくれた。熊と言われれば?熊を食べたことはないが。



明日のために早めに就寝。おやすみなさい。



2日目

朝は餅入りラーメン。密かに餅入りを流行らせようと企んでます。


真達さんが「一般的なルートだと山岳部らしくないから行者小屋から直接北陵まで行ってみようよ」と提案が。

面白そうなので直接北陵に行ってみることに。




コンパスを頼りに進みます。
場所によっては腰以上のラッセルが待ち受けており相当疲れます。
出発前は「ワカン要らないでしょ」とか真達さんと話していたが後悔することに。


ラッセル核心

真達さんからラッセルが速いねとお褒めの言葉が。
むちゃくちゃ嬉しかったです。


ハイハイラッセル

真達さんからハイハイラッセルのやり方を伝授してもらいました。コツはピッケルを真下に押すことです。


ジャンクションピークに到着してコンテの準備をします。




実践でやるのはもちろん初めて。
しっかり確認していざ出発!





先行パーティが2パーティいて第1岩峰が混んでいたので隣から登ることに。

登り終わると
真達さん「一般登山道と同じぐらいだったね」
堀「???」

岩をアイゼンで登る経験が浅い堀にとってはアイゼンが効いているのか不安になってむちゃくちゃ難しく感じました。



景色最高!




初めて阿弥陀岳の山頂に到着!
天気が本当に良くて、八ヶ岳全体を見渡すことができて感激でした。
大同心がいかつく見えました。雪が無くなったら行こうかな。


編笠山に有間、前嶋、大串が今登っているらしいのでインディアンコールを飛ばしてみることに。
真達さんと堀が試してみましたが返事は返ってこず。残念。





十分景色を楽しんだので足早に下山。



行者小屋まではこれまでのラッセルに比べればあっという間でした。


やることはもう無いので時間は早いですが下山します。


カツカレー

赤岳山荘に1時頃に到着。真達さんがお昼ご飯を奢ってくれました。ありがとうございます。






まとめ:

真達さんと一緒に登れる貴重な機会。色々学べました。
まだまだ真達さんに連れて行ってもらっている感じなので、今年の冬は積極的に登りたい!

(文:堀)