2016年10月6日木曜日

9月27・28日 尾白川鞍掛沢・乗越沢

日時:9月27日(火)~9月28日(水)

メンバー:CL高田,中村,岩城

行程:
27日:静岡=日向山登山口(7:05)-林道終点(8:40)-入渓地点(8:55)-尾白川本流分岐(11:20)-乗越沢出合:露営地(14:45)
28日:乗越沢出合(7:15)-鞍掛山北側コル(10:00)-日向山(11:50~12:10)-日向山登山口(13:00)=静岡

記録:
7月から計画していた福士川は上流で9月中旬に土砂崩れがあり、
濁りが抜けないという情報を得、泣く泣く福士川は中止とし尾白川に行ってきた。

日向山登山口に車を停める。平日であるが、そこそこ車がある。
ゲートを超え、てくてくてくてく。
お盆以降の天候不順の中、今日は貴重な晴れ空。林道歩きで汗ぐっしょり。
早く沢に入りたい。

1つ目のトンネル

2つ目のトンネル

3つ目のトンネル























































3つのトンネルを通過する。千と千尋の神隠しに出てきそうなトンネル。
2つ目のトンネルは入口上部が脆そうで、将来的に埋まってしまいそう…

3つ目のトンネルを超えると林道終点はもうすぐ。林道から沢までは結構高さがあり、
急なので慎重に下る。

入渓地点


























透き通ったきれいな水!白い石たち!おまけに青空!
長雨で心配された水量・濁り共に問題なさそう。
4mナメ





















遡行を始めてすぐ現れる大きな釜を持ったナメ滝。
泳ぎ好きが集まった今日のメンバーはすぐ泳ぎます。
冷たい水に絶叫しながら、岩城が先陣を切っていく!

ナイス!

中村もいい泳ぎ・攀っぷり!



























甲斐駒から流れるこの水。とっても冷たい。
透明だけど水が若干緑色





















安倍奥に慣れている我らにとっては渓相が明るい。
水流左側を登った









































この沢の特徴として、岩がぬめっており濡れているところはフェルトソールだと滑る。
この滝の左側も濡れているところは滑りそうで怖かった。
今回、カムを厳選して5個しか持ってきていなかったが、キャメロット2番以下特に小さいサイズは
持っていけばかなり役に立つ。
美しいナメ滝が続く





















ウォータースライダーには少し危険が伴いそう…





























尾白川本流との分岐(1:1)


























































人間はしごからの…

うぇーい









































癒しな雰囲気





















尾白川本流との分岐で右股に入る。渓相は支流らしく落ち着いたものとなる。
怪しい二人









































繰り返すようだが水が冷たく、雲が出てきてかげってきたので泳ぎはもう勘弁。
と思っていた矢先、またしても深い釜の滝。
沢で滝行することがルーティンとなっている岩城はこの滝で滝行するという。

水圧が凄く動けない。心配。

無事滝行スポットに登る。

































































時間はかかったものの無事滝行スポットに登っていた。こいつやっぱ寒さに強い。
とはいうもののさすがに「泳ぎはもういいっす」と震えながら言っていた。

水流左側を登る。草付きを掴みながら登れるのでノーロープ。



























岩城が少し苦戦した滝

自然ってほんとすごい





















































この沢は総じて、直登できる滝が多く楽しい。
フェルトソールは滑りやすいがその緊張感も楽しかったり。

各所に露営適地はある。
今回我々は乗越沢出合下流50m右岸側の台地で露営した。
気が湿っていたのと着火剤を全く持ってきていなかったので
安定した着火まで2時間かかった…

タープも張ったが、冷え込み寒かったので焚火の周りでオープンビバーク。
星空を眺めていたらいつの間にか就寝。
沢はやっぱ焚火だね。





















燃えるソーセージと荒ぶる中村





















焚火の周りで就寝









































朝。沢の朝は寒い。今日は昨日とは打って変わって重い曇り空。

乗越沢出合



























乗越沢出合の滝は登ろうと思えば登れそうであったが、
体が温まっておらず寒いので左岸側の草付きを登る。





















乗越沢の渓相は鞍掛沢とは変わり鬱蒼としており、どこか安倍奥のような感じ。
平凡かつアザミがうるさく、あまり面白くない。
タマゴダケの跡





















乗越沢のイメージはこいつ。アザミ。ほんと痛い





















きのこ分かるようになりたいなぁ





















鞍掛山北側コルへの詰め





















乗越沢は支沢が多く、丁寧な読図が必要。
乗越沢のルーファイは2人に任せてみたが、いい感じ。
詰めの藪は低く、傾斜もゆるい。

日向山。甲斐駒チック





















日向山山頂はけっこう人がいて、お漬物の差し入れを頂いたり。(ありがとうございます)
山頂から登山口まではかなり歩きやすい整備された道。
半分過ぎた辺りから土砂降りの雨が…

まとめ:
ナメのとても美しい沢であった。尾白川本流も行きたい!
泊り沢初めての二人も楽しんでくれたようで明るく、頼もしかった。
ただ、もう少しクライミング力を上げよう。
福士川は残念であったが、来年ぜひともリベンジする。

(文:高田)

2016年10月1日土曜日

9月25日 阿弥陀岳南稜(冬季偵察)

日時:9月25日(日)

メンバー:CL高田、大井

行程:
26日:静岡=舟山十字路(6:00)-立場山(7:00)-青ナギ(7:35)-阿弥陀岳(10:15)-(御小屋尾根経由)-舟山十字路(12:50)=静岡

記録:
連日の雨の中、天気の回復が見込めるこの日に冬季の偵察もかねて阿弥陀岳南稜に行ってきた。
舟山十字路より御小屋尾根方面に進んだ所のゲート





















一般ルートではないと言いつつ道標がしっかりある





















広河原橋を過ぎて直ぐのところに阿弥陀岳南稜への取り付きがある。
広河原沢を渡ると、急な登りが始まる。
赤テープがたくさん。この先の道中も《阿弥陀岳⇒》といった道標がいくつもある。
この感じ八ヶ岳





















旭小屋への分岐辺りから大井のペースが上がらず様子がおかしい。
調子が悪いという。もう少し歩いてみて様子が変わらなければ撤退することにするが、
青ナギに着くころにはだいぶ良くなっているようで続行することにする。


青ナギ






















青ナギの斜面は葉紅葉が美しい。この日はガスが出ていてスッキリとは見えなかったが
阿弥陀もドーンと見える。

ガスが薄くなってきた 阿弥陀岳南稜

















南稜のP1P2は何の問題もなく知らぬまに通過する。
核心と言われるP3。直登ルートとガリーコースがある。
直登ルートはボルトやら残置ハーケンやらゴロゴロあるのかと思いきや、
壁にそれらの類は全く見当たらなかった。(見落としているのかもしれないが…)
P3




















富士山。この前日静岡側に冠雪があったらしい。






















青空にテンションが上がる



























今回は冬季コースでもある、ガリーコースから登る。
前日までの雨のせいか、水がちょろちょろ流れており、岩が濡れているが
斜度自体が緩いので問題なし。ただ、万が一足を滑らせればかなり下まで落ちるだろう。

ガリーコース

ガリーコースにて大井









































厳つい権現岳と丸い編笠山









































P4も問題なく通過すると、赤岳側から阿弥陀に登る大勢の登山客が見える。
こちらもあっという間に山頂。
しばし展望を楽しみ、御小屋尾根より下る。

阿弥陀岳 赤岳と富士山をバックに
















マリオに出てきそうなキノコ






















まとめ:
美濃戸口のような長い林道歩きがなく、人も少なくとても気持ちのいいルートであった。
積雪期を想像しながらの余裕のある穏やかな山行だった。

(文:高田)

9月24日~30日 大根沢山~北岳縦走(個人山行)

日時:9月24日(土)~9月30日(金)

メンバー:若月

行程:
24日:畑薙第一ダム→大根沢山→ブナ沢のコル→1913mピーク付近の野営適地
25日:野営地→信濃俣→百俣沢の頭→光岳→茶臼岳→茶臼小屋
26日:茶臼小屋→上河内岳→聖岳→兎岳→百閒洞山の家
27日:百閒洞山の家→赤石岳→荒川小屋→荒川前岳→高山裏避難小屋→小河内岳避難小屋
28日:小河内岳避難小屋→三伏峠→塩見岳→熊ノ平小屋
29日:停滞
30日:熊ノ平小屋→三峰岳→間ノ岳→北岳→広河原

記録:
24日:畑薙第一ダム(7:50)→(12:05)大根沢山(12:15)→(13:40)ブナ沢のコル(14:15)→(14:50)1913mピーク付近の野営適地

25日:野営地(5:30)→(7:35)信濃俣(7:45)→(11:00)百俣沢の頭(11:20)→(11:55)光岳(12:05)→(15:50)茶臼岳(15:50)→(16:05)茶臼小屋

26日:茶臼小屋(4:40)→(6:00)上河内岳(6:15)→(9:40)聖岳(10:00)→(11:15)兎岳(11:40)→(14:00)百閒洞山の家

27日:百閒洞山の家(5:00)→(7:40)赤石岳(7:40)→(9:05)荒川小屋(9:40)→(11:15)荒川前岳(11:15)→(12:50)高山裏避難小屋(13:05)→(16:00)小河内岳避難小屋

28日:小河内岳避難小屋(5:00)→(6:30)三伏峠(6:40)→(10:15)塩見岳(10:25)→(14:20)熊ノ平小屋

29日:悪天のため停滞

30日:熊ノ平小屋(5:10)→(6:30)三峰岳(6:50)→(7:20)間ノ岳(7:20)→(9:20)北岳(9:35)→(11:50)広河原







まとめ:
個人山行なので、時間だけです。

荒川小屋の中岡さん、熊ノ平小屋の皆さん、本当にお世話になりました。
忘れられない山行となりました。

(文:若月)