2016年8月24日水曜日

8月17日~22日 南アルプス深南部 不動岳~茶臼岳縦走(夏季合宿)

日時:8月17日(水)~8月22日(月)

メンバー:CL若月、SL杉山、佐藤

行程:
17日:遠州鉄道曳馬駅→西鹿島駅→水窪→戸中側林道ゲート→不動岳登山口→鎌崩岳
18日:野営地→鹿の平→不動岳ピストン→六呂場山→六呂場峠→黒沢ガレ
19日:野営地→黒沢山→黒山→中ノ尾根山→三又山
20日:野営地→鶏冠山南峰・北峰→池口岳南峰・北峰→加加森山→光岳→光小屋
21日:光小屋→仁田岳→茶臼岳→茶臼小屋→横窪沢小屋→ウソッコ沢小屋
22日:ウソッコ沢小屋→畑薙大吊橋→沼平→白樺荘→横沢→静岡駅


記録:
夏季長期山行(浜松キャンパス)は南アルプス深南部を縦走してきた。


17日 晴のち雨

浜松から遠州鉄道、浜松市自主運行バス、水窪タクシーと乗り継いで戸中川林道ゲートへ。

途中で水をたっぷりくんで、午前11時40分に不動岳登山口に到着。



ここから鎌崩岳までの登りがしんどかった。

食料に関しては全く軽量化を考えなかったため、荷物が想像以上に重い。

初日から3人とも完全にバテて、鎌崩岳に倒れこむようにテントを張った。

計画では鹿の平までの予定だったのだが・・・



この後は夕立に降られ、テントの中で熱湯をひっくり返し、さんざんだった。

さらに明日は悪天予報。

先が不安になった。



18日 曇り時々雨

土砂降りを想像していたが、起きてみると雨は降っていなかった。

今日は沈殿するつもりだったが進むことにする。




鹿の平に到着したが真っ白。

ザックをデポして不動岳を目指す。



午前7時50分。

不動岳に登頂。残念ながら展望はなし。



鹿の平に下り、ひと休みした後、六呂場山方向へ下る。

傾斜がきつく、藪も深い。



途中、キレット状の悪場を通過する。



六呂場山山頂。

黄色い看板には ”耳目は欺かない判断が欺くのだ” の文字が。

何となく緊張感をかきたてられる。


この後、12時前に六呂場峠に着いたので、この日のうちに黒沢ガレまで行った。

天気は最悪だったが、事前の計画に追いついたことで少し希望を感じた。





19日 曇りのち雨

午前3時起床。

前日は土砂降りで行けなかったので、まずヘッドランプで水をくみに行く。



星がきれいで今日の天気に期待がふくらむ。

ところが出発の準備をして、黒沢山に登っているうちに辺りはガスで真っ白。



午前6時15分。黒沢山登頂。

もののけ姫の世界に迷い込んだようだった。



黒沢山から中ノ尾根山に行く途中の2095mピークが全員一致、今回の縦走の核心部となった。

背丈を超える笹が密集し、視界が効かない広いピークから曖昧な尾根をとらえる。

しばらくうろうろすると”黒山”の標識を発見し、ここから下った。



ここの藪は特にすごかった。



午前11時45分。

中ノ尾根山登頂。


計画では笹の平まで行く予定だったが、疲れたのでこの日は三又山までとした。


なお、今回参考にしたガイドブックには ”三又山から梶谷川源頭に15分も下れば水が得られる” とあるが、ここで水を得るのは大変だった。

ガレた斜面を落石におびえながら150m下り、登り返しも急な草付きで悪い。

ガイドブック出版後に状況が変わったのか、今年は稜線が水不足だからなのかは分からないが、今後この山域を縦走する方は参考にしてほしい。


この日も盛大に夕立に降られた。



20日 晴れのち雨

午前4時半。出発の準備をする。



連日の悪天と笹露の中での行動で乾いている防寒着が無く、寒い。



この日は午前中は天気が良く、久々に日光を浴びて行動できた。

遠く笹の平が見える。




写真を撮り忘れたが、鶏冠山南峰は変化に富んでいて面白かった。

山頂の雰囲気も素晴らしい。



午前7時半。こちらは鶏冠山北峰。



笹の平。



この辺りから天気は下り坂で、池口岳に登り始めると小雨が降り始めた。



午前10時半。

池口岳南峰をピストンし、北峰に登頂。

ここから加加森山に向かうところで分岐を見落とし、西尾根の方へ20分くらい下ってしまい、
40分かけて登り返した。

これは本当に申し訳なかった。





加加森山まではひたすらこんな感じ。

ユニークな名前にも納得がいく。

この辺りから地面を覆う植物が笹からシダ類に変わった気がする。

大倒木帯では森が輪廻転生していることを肌で感じた。


加加森山から光岳までは雨が強くなってきたこともあり、しんどかった。



午後5時。光岳に登頂。

光小屋に着くと、人里に来た感じがした。

ここで光小屋のご主人に台風の情報を聞き、大無間の方へは行かず、畑薙ダムに下山することにした。




21日 晴れのち曇り

どのみちバスの時間には間に合わないので、今日はウソッコ沢小屋までとした。

のんびり7時出発。



今日はこんなに天気がいいが、明日は台風が直撃するらしい。



仁田岳より。



午前11時半。茶臼岳。

ここからの下りは、連日の疲労もありしんどかった。

午後3時ころウソッコ沢小屋に到着。



夕食はカレー。

初日に苦労したおかげで、4日目も具はニンジン、ジャガイモ、ベーコンという充実ぶり。


佐藤のラジオで天気予報を聞いて、就寝。




22日 曇りのち雨

朝起きてみると、どんよりと曇ってはいたが、雨は降っていなかった。

ラッキー。午前7時過ぎに出発。



畑薙大吊橋。

まだ小雨程度。


この後畑薙ダムを過ぎたあたりで雨が降り出した。

臨時駐車場で下山届を提出し、

ついでに白樺壮までトラックで送ってもらった。(ありがとうございました。)


白樺壮で温泉に入り、食事をし、南アルプス深南部の本を買った。

あとは井川地区自主運行バス、静鉄ジャストラインと乗り継いで静岡駅へ戻った。


まとめ:
今回静キャンと長期縦走を分け、南アルプス深南部へ向かったのは自分の希望によってである。
悪天もあり苦労をさせたが、付き合ってくれた杉山と佐藤には本当に感謝している。(若月)


今回、初めて深南部の山に挑み大きな経験となったと思う。
他の山域にはない山深さがありその分だけ苦労することもあったが、終わったときの達成感は今までの山行にはないものであった。
すべて予定通りとは行かなかったが深南部の良さを知り、今後もこの山域に挑戦したいと思った。(杉山)

初めての深南部登山、今まで知らなかった山の一面を見た気がします。
登山道がついていない、藪をこぎながら登る山。
こんなところに人間が入るものなのかと思った場面が何度もありました。
同時に、人が入っていないからこそ残っている自然の美しさも目にできました。
天候に恵まれず、たき火ができなかったのがすごく残念ですが、また次回の楽しみになったと思います。
今回の山行では、日を追うにつれてばて気味になってしまったのが一番の反省です。
もっと体力をつけて行こうと思います。(佐藤)



















(文:若月)

2016年8月17日水曜日

8月15日 早木戸川 瀬戸の渓谷

日時:8月15日(月)

メンバー:高田、若月

行程:
15日:浜松=瀬戸際橋付近ーおきよめの湯下堰堤ー瀬戸際橋=浜松

記録:

『日本の渓谷'97』(現品は持っていない泣)に収録されている早木戸川 瀬戸の渓谷へ
行ってきた。
記録も10年ほど前の記録によるとすごいゴルジュがあると言う。
想像以上に自分達にとってはヤバ沢だった。


























入渓前のいつも通りの若月

5時半浜キャン前サークルK集合。7時半過ぎに到着。
瀬戸際橋下流側すぐの車一台ギリギリ停まるスペースに車を置く。
瀬戸際橋上流側の適当な場所から入渓。道路との高さが意外にある。

前日の雨のせいか、水が濁り気味だ。
10分ほど平凡な渓相を遡ると、大きな淵に守れたゴルジュの入口に到着する。





















ゴルジュ入口の巨大な淵。

水は濁っており、何か出そうで怖い。
この淵がヤバかった。

淵が始まって直ぐに足の着かない深さとなり、泳ぎを強いられる。
側壁付近も全く足が着かない。
そして側壁の手がかりもあまりない。

自分は泳ぎが得意な方なので問題なく滝の取り付きに着いたが
その時、自分の名前を呼ぶ声がし、後ろを振り向くと若月が
溺れかけていた。

何とか岸に辿り着いたが、水の怖さを改めて思い知る経験であった。

その後30分ほどぼーっと淵を眺め、ザックピストン法による泳ぎを練習し、
帰ろうということになった。

ザックピストン法は防水袋に空気を入れるとなお効果的かつ安定的に
使うことができるとわかった。

懲りない自分達はこれを利用して淵を突破し、ゴルジュを見に行くこととした。
自分がまず滝の取り付きまで泳ぎ、若月をザックピストン法で引っ張った。

滝は左岸の側壁沿いにそれほど難しくなく通過できる。

滝を越え、目の前に広がるゴルジュの淵に震えた。


































ゴルジュになみなみと注がれた水はどこかおだやかで.奥まで続いていた。
ここも足が着くわけもなく、泳ぎで突破した。
ゴルジュが左にカーブし現れる3mCS滝は左岸から登ることができる。
ここを越えると、沢は穏やかな渓相となり、詰めるとおきよめの湯下の堰堤となる。


まとめ:泳ぎの沢の難しさを如何なく体験した。
ゴルジュは側壁が高くせり立ち閉じ込められたような錯覚に陥るもので、
少しキザな言い方だが、自然が作り出すものの迫力に畏怖の念を
感ぜずにはいられなかった。大変自分の糧となる沢だった。
(文:高田)

2016年8月11日木曜日

8月8~10日 日影沢~寸又峡温泉(夏季準備山行)

日時:8月8日(月)~8月10日(水)
メンバー:若月、杉山

行程:
8日:浜松→西鹿島→水窪町→戸中川林道ゲート→日影沢出合→日影沢遡行→標高約1200m地       点で野営
9日:野営地→バラ谷山~黒法師岳間の稜線→黒法師岳→二ツ山→ヘリポート
10日:ヘリポート→前黒法師岳→飛竜橋→寸又峡温泉→千頭駅→金谷駅

記録:
夏季長期山行の準備山行として、南アルプス深南部に行ってきた。

浜松から遠州鉄道、浜松地区自主運行バス、水窪タクシーと乗り継いで戸中川林道ゲートへ。

今年の3月に来たとき(小林先輩追い出し山行時)は林道崩壊のため、車でゲートまで行けなかったが、林道は復旧していた。

タクシーで送ってもらい、午前9時半にゲートに到着。



ここから林道を歩いて、日影沢を目指す。


午前11時。日影沢に到着。

林道が復旧していたこともあり、予定より早く着いた。

本来は日影沢小屋で宿泊予定だったが、この日のうちに入渓することに。



最初から滝でちょっと先が不安になる。

出合の滝を越えると、ゴルジュっぽい渓相。



場所によっては胸まで水につりながら進む。

きれいだった。




開けた沢を行くと、10mくらいの大滝が出現。



右岸から巻く。



昼12時。人工の堤防。

どうやってこんなところに堤防を造ったのか・・・




気温も高く、本当に快適で楽しい遡行が続く。

12時45分。二俣に到着。



左俣に入る。



午後1時半。

野営適地を見つけ、テントを張る。



この日の夕食は牛丼。

マシュマロ、サツマイモを焼いて食べた。

午後7時ころ就寝。





2日目。

明るくなるのを待って出発。



渓相はこんな感じ。

まだ気温が低いので、あまり水につかりたくはない。


午前5時。

10m大滝。左のバンド沿いに突破を試みる。



難しくはないが、乗り越しの一歩がいやらしい。

プロテクションも取れそうだったので、空荷でリードした。


アッセンダーでセカンドの杉山は問題なく登ったが、荷上げの際にザックが傾斜の変わり目で引っ

かかり持ち上がらないトラブルが・・・


懸垂下降でずぶ濡れになりながらザックを回収し、アッセンダーで登りなおす羽目になった。

この滝で要した時間は1時間。

本当に間抜けなタイムロスだが、良い勉強になった。



気を取り直して進む。







午前7時。

二俣で休憩。



この二俣は右俣にとった。


この辺りから少し沢の雰囲気が変わる。

しばらく行くと両岸が狭まり、奥に連瀑帯が見えてきた。



両岸は急で直登出来ない滝があったら即敗退、戻ることも出来なくなりそうだ。

この光景には恐怖を感じたが、先へ進む。

いくつかの小滝をずり上がるように登ると、再び二俣。



左俣にとると、ゴルジュ。



緊張しながら進む。



すぐに開けて、一安心。

来てよかった。

源頭は近そうだ。



狙い通りの支流に来ていることを確認し、さらに進む。

水が冷たい。



滝をいくつか越えると、いよいよ源頭の二俣。

この数メートル上で水が湧き出している。



午前8時半。

ここで遡行を打ち切り、二俣中央の草付きに取り付く。






振り返れば深南部の山々が一望できる。

贅沢な時間だった。



約400mの登りで黒法師岳とバラ谷山の間、黒法師岳寄りの稜線に出た。



ここで大休止。



時には背丈をこえる笹を漕ぎながら、黒法師岳を目指す。



後ろにはバラ谷山。



午前10時10分。黒法師岳登頂。

ここから寸又峡温泉の方向へ下っていく。

踏み跡はほとんど無いが、赤テープやペンキをたどれば大丈夫。



虫の大群を引き連れて、のんびり歩いていく。



午前12時。

二ツ山山頂・・・だったかな?

二ツ山には標識が無かったので、自信がない。

とても気持ちの良い場所だった。



ヘリポートへ下っていく。

ちなみに上は黒法師岳、下が前黒法師岳の写真。

そっくりだ。




12時半。本日の野営地、ヘリポートに到着。




広かった。

広すぎてどこにテントを張ろうか迷う。

大きな倒木の前を野営地にすることにした。



この後は暑くてテントの中で寝ていられないのと、じっとしていると虫が集まって来るので、

沢で濡れたものを乾かしたり、水をくみに行ったり、林道を歩いたり、薪を集めたりしていた。

登山ではこういう時間も大切にしたい。

ヘリポートからは黒法師岳の整った山容が見える。



午後4時。

たき火を始めると虫が寄って来なくなった。



この日の夕食はカレー。

ベーコンをたき火であぶって食べた。

午後7時ころ就寝。





3日目。



少し寝坊して朝食の準備。

特に急ぐ必要もないので、そのまま6時出発とした。



前黒法師岳と朝日。

いい感じ。



午前6時50分。

前黒法師岳山頂。

標識が無ければ通り過ぎてしまいそう。

ここからは寸又峡温泉までかなり急な下りだった。



飛竜橋の近くで観光客とすれ違う。

結局今回は自分たち以外の登山者には会わなかった。

林道を歩いて、午前10時ころ寸又峡温泉に到着。



美女づくりの湯で入浴し、わさびそばを食べて、バスで千頭駅へ帰った。


まとめ:
寝坊してすみませんでした。

8c

(文:若月)

2016年7月19日火曜日

7月17~18日 間ノ岳、北岳縦走

日時:7月17日(日)~7月18日(月)

メンバー:若月(CL)、中村(SL)、杉山、伊藤、佐藤、橋倉

行程:
17日:静岡=奈良田=広河原-八本歯のコル-北岳山荘
18日:北岳山荘-間ノ岳-北岳山荘-北岳-肩ノ小屋-白根御池小屋-広河原=奈良田=静岡

記録:

海の日を使って南アルプスの北岳、間ノ岳の縦走に行ってきた。
夏の長期山行に向けた1年生(+α)の体力強化山行の一環である。


今回は静岡から奈良田まではレンタカー、奈良田から広河原まではバスを利用した。
奈良田
奈良田につくと人の数に驚く。
天候は予報ではあまり良くない日であったのだが流石というべきなのか。

7時前。各自準備を済ませていざ出発!

吊り橋を渡ってスタート

登りはじめてすぐに沢沿いの林の中を通る。

涼しげな沢を横目にもくもくと登る

林を抜けると今度は沢に出て岩の上を移動しながら登る、アスレチックみたいで楽しい

楽しそうな伊藤と佐藤の藤コンビ

ここを登っていくと早くも雪渓が見え始めた


アスレチックのようなゾーンも抜け、ガレ場を登る…と少し大きめの岩を発見する

若月、杉山、伊藤の心をくすぐったのか休憩がてらすぐにとりつきに…

ほかの登山客からもなかなかの注目を浴びていたが目の前の岩に夢中なのか全く気にしない様子で少しの間楽しんでいた。

ただ、この岩反対側に取りつきは自粛する文言が書かれていたそうで…

すこし気まずい思いをしながら行動を再開。

ここあたりから左側に雪渓が続く

せっかくなので雪上歩行の練習もかねて通ってみることに



しかし、凍ってうまくステップが決まらず、滑ってしまうのですぐにガレ場に戻る。
1年生にいい練習ができるかと思ったが残念だった。

ガスり始める中、更に登っていくと今度は水場が出てくる。
北岳山荘には水場がないのでここで今晩の水を補給しつつ休憩をとる。

出発しようかとし始めた頃、なかなかの強さの雨が降り始める。

全員カッパを着込んでから行動再開。

ガスも濃くなっていくので足元に注意しながらすすむ。

分岐の看板が出たところで休憩。
看板によると北岳へは約2時間とのこと。
うつむく二人は雨に打たれて寒いのか、それとも眠いのか・・・

ここからは木の階段が連続するようになる。
人も多く雨で滑りやすくなってることもあってここでペースは落とされてしまった。
まぁ安全が第一なのでこれは仕方ない。
晴れてれば開けた景色も見られたのだろうか…

何とか昼過ぎに北岳山荘に到着。
本来であれば北岳へのピストンもする予定だったのだが断念。
テントを張って食事の準備に入る。

今回の食事は1年生佐藤がぺミカンに否定的な先輩方へ、ぺミカンの良さを知らしめたいと意気込んでいた。
かくして準備されたぺミカン豚汁であったが結果は……








中々に美味であった(個人的な感想)。
だがしかし、いかんせん量が多かった。
味噌汁約30杯分と書かれたうちの8割ほど使った量だといえば想像できるだろうか。
写真を撮ってなかったことが悔やまれる…

中々の強敵だったが、互いに協力(押しつけ?)しあったことと、山岳部の誇るダイソンこと中村(若月談)により完食。

明日は天気が良くなることを祈って就寝。











翌日、願いが届いたのか快晴とはいかないがなかなかの好天気。
昨日のぺミカンが効いたのか食事は後にして、間ノ岳のピストンへ行くことに。
軽装にして早速出発。

この青空である

軽快に出発したかと思った矢先、中村が頭が痛いと訴える。
止まるほどではなかったものの、ペースはゆっくりに…。

そんなこともありつつ、間ノ岳に到着
いい天気だが、強風が吹く

富士山をバックに決めポーズの伊藤

一通り景色を楽しんだ後、山荘のテントに戻って朝ごはん。

頭が痛いと言っていた中村も朝ごはんを食べたらかなり元気になっていた。

この後、昨日断念した北岳を経由して下山するか、当初のルート通りにそのまま下山するかとなった。
せっかくの好天気であること、中村も体調が回復した様子からも北岳を経由していこうということに。

北岳山荘を振り返る、本当にいい天気である。

昨日とは違い、気持ちい風と少し暑いくらいの太陽を浴びながら進む。
稜線歩きはやはりこうでなくては。







日本でNo.2の高さを誇る北岳山頂。
好天気と合わせて気分は最高である。

四方を囲む山々を楽しんだ後は下山のお時間。

行きとは逆の右俣コース側から降りる。


帰りは不思議と足も進む。
肩ノ小屋で一度トイレ休憩をはさみながら進んでいく。
しかし高度が下がるにつれて暑くなってくる。

ここで橋倉が暑さにやられたのか足取りが重くなる。
景色は開けている分日当たりはきつい…

それでも頑張って白根御池小屋まで降りる。
今回の目的の一つであった1年生の体力強化としてはこれでよかったのかもしれない。

ここで少し長めに休憩をとった。

この後出発して昼過ぎには広河原まで帰った。
広河原のバス停にて

2時過ぎのバスに乗り込み奈良田へ、そのまま車で温泉へ行き飯を食べ静岡へ帰った。

まとめ:悪天候の1日目と快晴の2日目、急な環境の変化があったので慣れない1年生には疲れる部分はあったように思う。かくいう私も体調を崩した。情けない。
元々縦走からクライミングか何かに変えようとも話が持ち上がっていが、結果的に縦走にしてよかったと思った。天気のいい時の山の景色は何にも代えがたいものがあると改めて感じた。

(文:中村)

2016年7月11日月曜日

7月10日 天竜川水系大洞沢遡行

日時:7月10日(日)

メンバー:杉山、小林、伊藤、佐藤、橋倉

行程:
10日:浜松駅=大洞沢に移動し遡行=浜松駅

記録:今回は自分が初めて沢登りの計画をした。浜松駅に集合し移動、8時30分に遡行開始。


アッセンダーの練習もかねてロープをだし滝を登る。


途中で滝をまいたり、倒木が出てきて沢沿いにある作業道を利用したりした。

自分が思っていたよりも沢がきれいだった。

12時くらいに遡行を終了し下山を開始した。

1時前には遡行開始地点に戻ってきた。

まとめ:今回はじめて沢の計画をしたが、行程が短くまた登れそうな滝も巻きすぎてしまった。また            自分自身どこまで遡行するのかということをあまり考えていなかったために微妙なところで遡行を終えてしまったと思う。今後計画するときは自分のなかで目的をきめてそのうえで計画をたてていきたいと思う。

(文:杉山)

2016年7月4日月曜日

7月2日~7月3日 戸栗川三ツ沢

日時:7月2日(土)~7月3日(日)

メンバー:若月、高田、杉山

行程:
2日:静岡→南部町成島→林道終点から三ツ沢に入渓→標高約1000m地点の三俣
3日:野営地→奥の三俣→奥大光山付近の稜線→十枚山→成島→静岡

記録:

戸栗川水系の三ツ沢を遡行してきた。

静岡キャンパスに集合し、レンタカーで南部町成島に向かう。



午前8時30分。
温井沢の3つ目の堤防へ続く林道の入り口に駐車し、出発の準備。


林道を少し下り、温井沢出合から入渓。
しかし、堤防を巻く際にすぐに右岸の林道に戻されてしまった。




気を取り直して、林道終点から再び入渓。
林道がすごい壊れ方だった。




午前10時。
遡行開始。最初は平凡なゴーロから。



すぐにちょっとしたゴルジュや小滝が連続して楽しくなる。















鞍掛沢出合。

間違えて鞍掛沢に入り込みかけた。






少し戻って三ツ沢に入ると、すぐにゴルジュとなり7mくらいの滝が行く手を阻む。

直登した記録もあったが、取り付く気も起きない(笑)

ゴルジュ入り口まで戻って大きく巻いた。




巻き終えた後もナメや小滝が連続して息つく暇もない。













カエル。




10mくらいの大滝。
右岸の小沢から簡単に巻ける。





直後の美しい滝。




上部が意外に難しく、さらに奥に大滝が見えていたので、右岸からまとめて巻いてしまった。

高く巻き上げられて困ったと思ったが、急斜面をトラバースする獣道を利用して何とか沢に戻る。



沢に戻ると間もなく野営予定地の三俣。
午後4時くらいに到着。



平坦で快適だが、ヒルやブヨも多い。



沢の夜は楽しい。

夕食は牛丼とみそ汁。
さらにソーセージやマシュマロ、サツマイモを焼いて食べた。

夜10時に就寝。




翌朝。



火を起こすのに苦労した。

ラーメンを食べて、午前7時ころ出発。


小滝を越えていくと、5mくらいの滝が現れる。




直登は出来ず、左岸の泥の斜面を登り、懸垂下降で沢に戻った。

この後はロープを出すこともなく水量の減った三ツ沢をつめていく。












午前8時30分。
奥の三俣。



大滝が見えている左俣を行くことにした。


奥の三俣から見えていた大滝。



15mくらいの高さがありそうだが、易しいのでノーロープで慎重に登る。


この滝を登り終えるとすぐに源頭となった。



しばらく余韻にひたる。

この後はやや左側へトラバースしながら稜線を目指し、奥大光山付近に出た。


阿部奥の気持ちの良い縦走路を楽しみながら下山路を目指す。


大光山。





苅安峠。

過去の記録によると、この峠からの下山路は荒れてしまって使えない。





十枚山でグダる。

この日、下界は猛暑だったらしい。






十枚山から少しの下りで下山路へ。

下山路との分岐にクマの目撃情報の看板が設置してあった。



注意が必要である。



この後は登山道から林道へ出て車へ戻った。

暑いので温井沢で水浴びをしてから静岡へ帰った。



まとめ:
適度な滝やゴルジュが連続してとても楽しい沢登りだった。
また来る機会があるだろう。

初日に3mくらいのCS滝で滑落し、ケガをしてしまったのが個人的な反省点である。
沢登りから一切の危険を除いたらその魅力が半減することは分かっているが、やはり気を付けなくてはいけないと思った。

全体としては間違えて違う支流に入りかけるなど、読図に課題が残った。

7C

(文:若月)