2010年12月30日木曜日

2010年12月26~29日 伝付峠~千枚岳

行程

12月26日 静岡=田代入口-伝付峠-二軒小屋
12月27日 二軒小屋-マンノー沢の頭-千枚岳避難小屋
12月28日 千枚岳避難小屋-千枚岳-マンノー沢の頭-二軒小屋-椹島ロッヂ
12月29日 椹島ロッヂ-白樺山荘=横沢=静岡
メンバー

CL:森下 SL:峯尾 M:小田切、永井

光岳までいくはずだったが・・・。
text:峯尾、photos:森下

12月26日 晴れ
5:00静岡=x:xx田代入口-14:15伝付峠-13:40二軒小屋

車で静岡から田代入口まで送ってもらう。車から荷物を下ろし、出発前の記念写真を撮った。

伝付峠登山口に向けて出発。途中、土木工事のために仮登山道を歩くところで少し迷うが、すぐに正しい方向に向かった。 登山道は沢沿いで、岩壁から滴る水でその表面にところどころ氷が張り、歩くのに神経を使った。 また、渡してある橋は木製のものが多く、その上を歩くと大きくたわむのでなかなか怖った。 その後は、何度か、沢に渡された不安定な橋を、転倒しないように気を着けて渡り、尾根沿いの道に出た。ここから、だんだんと雪の量が多くなってきた。 しかし、先行パーティーのトレースが残っていたため歩くのに苦労はしなかった。伝付峠に近付くと風が出始めたので、峠から少し降りたところでカッパを着た。 峠からの下りでは、雪がクラストしていたので、アイゼンを着けた。その後、快適に下った。

二軒小屋には、富山大のパーティーが既にテントを張っていた。我々も空いたスペースにテントを張った。晩御飯は生野菜と生肉を使った鍋だった。 長い山行のための英気を養った。


出発前 恐怖の橋
12月27日 晴れ/曇り
3:00起床4:40出発-xx:xxマンノー沢の頭-千枚岳避難小屋15:45

朝、目を覚まし、さっそく朝食の準備に取り掛かった。朝食後、テントを撤収し出発。

千枚岳登山口を探しだし、登り始める。登り始めてすぐに、鉄パイプ製の梯子に差し掛かった。梯子を登ると、木製の橋が待っていた。 この橋は表面が凍っているうえに、アイゼンを着けていなかったので、渡るときにかなりひやひやした。その後も、硬い雪面を、ステップを作りながら慎重に登った。

尾根に出ると、サラサラで乾燥した雪が積もっていた。ここから、いよいよラッセルが始まり、先頭を交代しながら進んだ。 途中、休憩していると、富山大のパーティーが追いついてきた。ここからは、2パーティーでラッセルを交代しながら、千枚岳を目指した。 高度を上げるにつれ、サラサラで軽い雪は、圧縮された重い雪に変わってきた。地形も緩やかになったため、休憩してワカンに履き替える。 ここからは、2パーティーが一列となり、先頭をどんどん交代しながら進んでいった。

樹林帯を抜けると、すごい速さで風が吹いていた。マンノー沢の頭に着き、さらにそこから200mほど登り、千枚岳避難小屋への下降地点に着いた。 小屋まで下り、小屋の中に入ったときには16:00を超えていた。二軒小屋から千枚岳避難小屋まで、2パーティーでも11時間かかってしまった。 1パーティーだと、どれほどの時間がかかったのだろうか。

夕食後、あす以降の天気予報を聞いた。予報によると、28日の午後から31日までは天気が下り坂とのことだった。 これを聞いて、メンバー間で今後の予定を話し合った。その結果、山行を続行するのは危険と判断し、悪沢岳より先には進まずに下山することにした。

12月28日 晴れ
4:30起床6:50出発-8:00千枚岳山頂-xx:xxマンノー沢の頭-13:15二軒小屋発-16:05椹島ロッヂ、21:30就寝

避難小屋を出発し、昨日降りてきた道を登り返す。昨日つけた踏み跡は一夜のうちに雪に埋もれており、ラッセルになった。

千枚岳の山頂付近では風が強く、突風のため動けない事も何度かあった。山頂につき、集合写真を撮った。その後、メンバー間で今後の行動について話し合った。 話し合った結果、稜線上は風が強く危険だと感じたので、悪沢岳には行かずに下山することにした。

二軒小屋に着き、水を汲んだ後、椹島を目指し林道をひたすら歩いた。二軒小屋から椹島まで3時間ほどかかった。 林道は所々凍っており、何人か派手にこけた。また、荷物が重いので肩が痛くなる上に、靴ずれが起こり足の裏が痛い。とにかく長い林道、どうにかならんのか?

椹島につき、小屋で荷物を広げる。食糧が余っていたので、豪華な夕食となった。その後は、トランプをして就寝。



千枚岳山頂 悪沢岳
12月29日 雪
4:00起床6:15出発-12:00白樺山荘=xx:x横沢=xx:xx静岡

椹島を出発し、白樺山荘までひたすら歩いた。白樺山荘に着いた時には足の裏がぼろぼろで、まともに歩けなかった。 帰りのバスまで2時間ほどあったので、温泉に浸かってゆっくりした後、バスで静岡まで帰った。


こける自分 凍ったダム湖
総括
計画では荒川岳から光岳まで行くことになっていたが、悪天の予報のため敗退することにした。下山した日は風が強かったので、悪沢岳までは行かなかった。 しかし、あれくらいの風なら悪沢岳まで問題なく行けたと今になって思う。自分の中では悔いの残る山行になった。

2010年11月22日月曜日

2010年11月19~21日 茶臼岳~聖岳

行程

11月19日 静岡=白樺荘-畑薙大吊橋-茶臼小屋
11月20日 茶臼小屋-茶臼岳-上河内岳-聖平小屋-聖岳-聖平小屋-聖沢で幕営
11月21日 テン場-白樺荘=静岡
メンバー

CL:森下 SL:峯尾 M:小田切、原、永井、山下、落合

少しだけ雪を期待して南アルプスへ行ってきました
text:峯尾、photos:森下

11月19日 晴れ
白樺荘に車を置いて、いざ出発。治山工事で林道が通行止めになっていたため、迂回路をつかって畑薙大吊橋へ。 ここで、高所恐怖症の永井さんが吊橋をおそるおそる渡っているときに、原君がわざと吊橋をゆらして永井さんを怖がらせた。 原君のSな一面を見てしまった。



治山工事の現場 迂回路 大吊橋
登山道をゆっくり歩き横窪沢小屋に到達、一休みする。休憩中に弓ちゃん(小田切)が小鳥の死骸を拾ってジップロックにいれたのを見て少しひいてしまった。 小鳥の骨を部屋に飾るらしい。

茶臼小屋では冬期非難小屋を使わせてもらった。小屋内ではご飯を食べ酒を飲んでくつろいだ。 料理を作っている途中で、火災探知機が鍋からでる湯気に反応して警報を発した時は正直ビビった。なんとか警報を消して事なきを得た。就寝。

11月20日 雪のち晴れ 
起床してさっさと飯を食い小屋を出た。雪が降っていたため全員が冬用登山靴に履き替えた。

稜線に出て荷物をデポした後、茶臼岳までピストンした。風が結構つよく天気もよくない。その後、荷物を回収し聖方面へ出発。 途中、上河内岳の肩に荷物をデポして上河内岳に登る。天気は悪い。


茶臼岳 上河内岳
聖平に着くころには天気は良くなってきた。非難小屋内に荷物を置かせてもらい、聖岳を目指す。聖岳での登りは天気が良くて気持ちが良かった。 山頂で一休みし聖平に戻る。


聖岳 聖岳山頂
この日は聖平に泊まる予定だったのだが、ここでは水が汲めないことが分かったので、予定を変更して聖沢で幕営することにした。 沢の途中で幕営にうってつけの場所を見つけたので、この日はそこで泊まることにした。平坦でしかも広い快適なテント場だった。

酒を飲み気持ちよく寝た。

11月21日 晴れ
外が明るくなってからテント場を出発。聖沢の登山道はトラバースする箇所で所々氷が張っていて足を滑らせそうで少し怖かった。

トラバース
赤石ダムまで下り、畑薙方面へもくもくと歩く。林道の途中で、森下、永井、山下、落合が走りだした。 山下は自分より先に進んでいたのにもかかわらず、途中でバテテ結局最後尾になっていた。

畑薙大吊橋近くで休憩して、一番後ろの山下を待つがなかなか現れない。 やっとこさ山下が来て皆で歩きだした時にトラックのおっちゃんが通りがかり、なんとトラックの荷台に乗せてくれた。おっちゃんやさしい。 荷台では風が気持ちよく最高な気分だった。

トラックの荷台
おっちゃんに迂回路の入り口まで送ってもらい、そこから白樺荘まで歩く。白樺荘で温泉に入らせてもらい、畳の上でお菓子を食べながらくつろいだ。

バスを乗り継いで静岡へ帰った。

総括
雪を期待して南アルプスに行ったが、当然のごとく雪はほとんどなかった。

予定通り聖岳まで縦走できたので良かった。

2010年8月26日木曜日

2010年8月18~25日 飯豊川本流

行程

8月18日 静岡=東京=胎内市
8月19日 胎内にて準備
8月20日 駐車場ー湯平温泉ー550m廊下手前
8月21日 ―下部ゴルジューヒルカル入口
8月22日 ーヒルカルの悪場ー孫右衛門出合
8月23日 ーノコギリ尾根ー洗濯沢出合
8月24日 ー孫右衛門ー駐車場=胎内
8月25日 胎内市
メンバー

佐々木、永井、小坂(京都府立医科大山岳部)、ヘイキ

5日かけて全行程の半分で敗退。自分の力無さを感じたが充実した遡行だった。蛇も食えた。これからどんどん、ゴルジュ突破能力を上げていきたい。

text:ヘイキ photos:ヘイキ、小坂

8月18日
静岡/東京=埼玉=胎内

永井が静岡から、ヘイキが東京からケンケン宅に移動、晩ご飯ご馳走になって高速で胎内まで。ついたのは朝。

8月19日
胎内市

胎内のBC(ケンケンのお父さんの家)で北海道から来る小坂を待ちながら準備し、登山道具屋さんで買い足したりして、夜の前夜祭では久保田の万寿をご馳走になった。うれしすぎる。

8月20日 快晴
駐車場(10:00)―湯平温泉(14:00)―廊下手前(17:00)

立派過ぎる鍵がかかっていて車が加治川治ダムまでしか入らなかった。12km林道を地下足袋で挑戦!インナーソールは2重にすべきだった。小坂が蛇を追いかけるが捕まらず。蒸し蒸し猛暑の中、延々と続く林道の末、湯平温泉に到着。温泉のおじさんがこれうえない酸っぱい梅干しをくれた。ありがたや。

温泉が熱すぎて入れなかった。ちょっと休憩して遡行開始。最初から激流と戦う。川が白く泡立ち、底が見えなくて苦労するところもあった。午後4時から幕営地を探したがゴルジュの中でなかった。自衛隊経験の永井が、ちょっと斜面でも何とか寝れるよ、と左岸の樹林帯をさした。もろい壁を登ってみたら、なんと頑張って寝られそうな場所があった。

薪刈りはロープを出して、懸垂で幕営地まで運んだ。50cm*50cmのちょっと平らなところで火を灯し、ウィンナーと食べ、ビールを飲み、入渓を祝った。寝る場所が狭く、小坂の足がぶらぶらしていて、ザックも夜中に一回転んで落ちたが面白い初日だった。

8月21日 快晴
起床(5:00)―第1巻終了(7:30)―第2巻(8:15)―第2巻終了(9:30)―ヒルカル手前(11:30)―行動終了(12:30)

朝起きて、ご飯食べて、目の前に見える廊下が通れそうでなかったのでそのまま巻いた。しばらく川を楽しんで行くと手を拒む滝が出て、これを右岸の岩場を抜けたブッシュ帯より巻いた。

また楽しく行くと今度はでかいチョックストーンの滝で、左のチムニーしか登れそうにない。しかしチムニーの取り付きまで激流である。ハンマーを投げて、20回目くらいで引っかかって、小坂がFIXを張る。作業が終わった時点で昼過ぎ。ヒルカルの突破をやって見るか、少し戻ったところでビバークするか、悩むがヒルカルの途中では泊まれそうにないから行動を早く打ちきって宴会にする。

8月22日 快晴
起床(5:00)―ヒルカルの大曲がり(7:30)―人工トラバース上(8:45)―巻開始(9:50)―巻終了(16:00)―孫右衛門沢出合(17:00)

起きて早速前日のFIXに向かう。激流の水が冷たいが、荷揚げで体が温まる。少し進むと左岸に聳える砦が現れ、川が90度曲がる。ヒルカルの悪場である。そこに入ってみるとまずは水流の中を歩く。幸い、深くない。次にさらに狭い激流になるが、右側の壁が登れそうだ。低く登ってボルダームーブで抜けるか、高く登ってトラバースするか。永井が潜って、小坂が永井の肩に乗ってボルダームーブを突破。次にちょっと迷うが残置ハーケンにアブミをかけて川に降りる。

次は滝の上で岩から岩へ飛び込まないといけない。小坂はノリがいいのでリードをお願い。ぎりぎり何とかなって、荷物を4人で引っ張り上げながら運ぶ。永井が落ちて流されそうになるが下の石に立てた。全員揃って、上流に進んで、今度は大靜だ。ヘイキが泳いでみるがちょっと厳しい。右岸の岩場からブッシュと、高巻くことにする。1P目、もろい滝の右上まで。2P目、壁と巨岩の間を右へトラバース。3P目、木を頼りに垂壁のルンゼを抜け、緩傾斜帯へ。4人なのでここまで3時間。

ブッシュを延々と巻く。メンバーの心が折れ始める。途中の枝沢でシマヘビをゲット!蛇を焼くことが楽しみになり辛くても巻きつづける。不動滝とその手前の雪渓も見れる。いよいよ緩い尾根について、沢に戻れた。6時間の長い、長い巻だった。その場で泊まりたい人もいたがベストではなかったので、30分上流の孫右衛門沢出合まで歩いた。ちょっと飛び込みもあったがつかれていたのでどうでもよかった。

夜の宴会はおいしいご飯、おいしいお酒、おいしい蛇で一日の疲れが取れた。

8月23日 快晴
起床(5:20)―ゴルジュ手前(8:00)―リッジ(9:30)―岩場(10:45)―引き返し点(12:00)―ゴルジュ手前(16:30)―洗濯沢出合(17:30)

今日どこまでいけるかで成功か敗退が決まるとの覚悟で出発。上部ゴルジュにつくとまず、登れそうにない廊下の滝。右岸のルンゼを尾根上に抜ける。怖いがロープを出さない。尾根上に出たら、下に見える雪渓を観察。一番奥が切れており、そこに滝があり、左右の壁がジャンプしても届きそうにない。選択肢は二つ、雪渓に降りて、切れる手前から右岸のルンゼに入って、急なブッシュから巻くか、今いる尾根を登って、大きく巻くか。尾根を上部まで抜けたら比較的にやさしくトラバースできそうな緩いブッシュ帯があったので後者にした。

しかし、1時間くらい登ったら、なんと岩場にぶつかった。ちょっと偵察してからクライミングシューズで右から登ることにした。垂直に近いところもあったがIII級程度。上に抜けたらナイフエッジ。まだよかったが、さらに登ったらブッシュに被われた急傾斜のナイフエッジになった。登ろうにしても半端ない時間がかかる。

先が暗くなった。ここからはトラバースもできず、登りもできず、戻るしかない。しかしもう昼過ぎなので雪渓に降りてもどこまでいけるだろう?いろいろともっとも早そうな下り道を考えたところ、登ったところを降りて、懸垂できるくらい木があることを祈って、洗濯沢まで戻るしかない、と分かった。時間のロスが大きすぎて、もう成功させる日数がない。

懸垂とクライムダウンを何時間かかけて繰り替えして、最後に50m懸垂をして、沢に立った。腕が猛烈に日光を喰らっていた。下りの滝で飛び込みをしたり、洗濯沢出合の快適な幕営地についた。

8月24日 快晴
起床(5:30)―孫右衛門沢出合(7:40)―登山道(9:40)―駐車場(16:20)

孫右衛門沢の左俣を登って、水が多そうな方を選びながらいったらヤブ漕ぎ3分で登山道についた。今度、ここから沢に入ってリベンジできるように目印を貼っておいた。シマヘビを一匹捕まえた。湯平までは3時間程度の登山道歩きだった。ついたらまた梅干しをいただき、温泉に入った。相変わらず激熱だったが日焼けにいいと思い込み我慢した。近くのボルダーから釜に飛び込んだりして小坂が半回転で痛い思いをした。さっぱりして、駐車場までの登山道でまたぐたぐたして、またシマヘビ一匹捕まって、車についた途端、疲れが骨まで感じた。時間の感覚がおかしくなるほどどきどきまんまりの5日間が終わった。

8月25日 快晴
胎内市

ケンケンが蛇の呪いで倒れて入院。
























総括
行ったことのあった沢の中で、群を抜いて素晴らしい。5日間常に緊張感を持ち、緩みがなかった。

反省点として、天気で恵まれていたのに完成できなかったことは時間のロスが原因。まず、2日目の行動を早く打ちきったことについてだが、ヒルカルは結局偉い時間がかかったので、もし2日目に行って同じルートを選んだら、大変な目にあっただろう。しかし、ヒルカルのトラバースそのものは問題があった:大靜をまともに泳ごうとせず巻いてしまったことが、諦めが早すぎた(水の冷たさの根性が足りなかった・・)。もし不動の滝下の雪渓まで頑張れたら、巻が3時間少なくて済んだかもしれない。最後、4日目の巻だが、上に行かず雪渓に降りるべきだった;実際に行ってみたら何とかなったかもしれない。次回の課題である。

全体を通して、非常によかった。今回は完成できなかったがまた来年、上部に挑戦したい。蛇たち、待ちな!

2010年8月8日日曜日

2010年8月8日 丹沢 小川谷廊下遡行

行程

8月8日 5:30静岡発- 7:30林道駐車場- 8:00遡行開始
              - 13:30壊れた堰堤 遡行終了 -15:30 駐車場 - 19:30静岡 
メンバー

 L 一心、 SL 永井、すがポン(1年生)、サトル

山岳部2年生企画 1年生を連れて夏の小川谷を楽しく遡行してきました。

text:永井 photos:永井

8月8日 快晴 気温30度

総話
今回は一心の「小川谷廊下行きましょうよ。」から始まった山岳部2年生の単独企画。それに菅ポンとサトルが加わってくれて4人パーティーに。
8月8日はお盆休み2日目の休み+講習会の情報も入っており沢での渋滞が予想されたが、案の定渋滞した。

最低15パーティー以上は遭遇したと思う。単独、ツアーっぽいパーティー、滝登りパーティー、沢に入らない?パーティー、カップル、夫婦etc...
合計30人以上は遭遇したと思う。その他にも10人超えのパーティーも遡行していたらしくまぁ人気の沢だと改めて実感した。

この日の小川谷は水量が多く菅ポンには難しいと思っていたら、始めのチョックストーンF2の滝以外はノーロープで何とか出来た。
一心は前回来たときに敗退していた場所も難なくクリアしパーティーをリードしていたのは大きな成長では無いだろうか(俺もだけど。)

まぁ気温も高く、とにかく楽しい沢登で事故も無く下山できたのでホッとした気持ちだ。
もりしーが心配していたのは分かっていたが、静岡で会ったときにつまらない冗談で気苦労させたのは申し訳ない。
無事に終わってくれて何よりな沢登りだった。

■反省点■
・菅ポンがヘルメットを忘れる→先輩は後輩の装備を点検する義務がある。俺のを貸した。
・下級生の練度→初心者に対して上級生最低2人は必要だろうと改めて実感した。たとえ日帰りでも。
オススメ情報

初めてウエットスーツ(サーフィン用)を使ってみたがとにかく沢登では快適だった。水の冷たさを感じる事も無く、浮力もありガンガン遊べる。
これはオススメだ。
サーフィン用はパドル(泳ぎ)に特化した作りになっているので伸縮性があり肩も股関節も動かしやすく滝登りにも支障なし!
ただし、水に浸かるまでは激暑で我慢するか処置が必要。






2010年5月4日火曜日

2010年5月1~4日 鳳凰三山(新歓合宿)

行程

5月1日 静岡=富士=甲府-夜叉神峠登山口-夜叉神峠小屋
5月2日 -大崖頭山-苺平-辻山-南御室小屋
5月3日 -薬師岳-観音岳-賽ノ河原-地蔵ヶ岳-南御室小屋
5月4日 -夜叉神峠小屋-夜叉神峠登山口-甲府=富士=静岡
メンバー

L:峯尾 SL:小田切、室伏 M:山口、大西、菅谷、真田、西田

新歓合宿として、鳳凰三山に行ってきました。
text:峯尾 photos:山口

5月1日 快晴
8:50東静岡発-10:19富士発-13:45甲府着-15:40夜叉神峠登山口着16:20登山口発-17:20夜叉神峠小屋

予定では6:00に東静岡を出発することになっていた。しかし、メンバー間の連絡不足で出発が遅れ、8:50に東静岡を出発した。結局、甲府に着いたのが13:30で、予定より4時間も遅れてしまった。

甲府に着いた後、タクシーで登山口まで行き、共装を分けて出発。約1時間、緩やかな登りが続き、夜叉神峠小屋に着く。

夕食後、西田の持ってきたカードゲームで遊ぶ。21:00就寝。

5月2日 快晴 
5:00起床7:00出発-xx:xx大崖頭山-10:52苺平-11:40辻山-13:00南御室小屋

7:00に出発し南御室を目指す。2000m付近で雪が出始める。天気が良く、白峰三山がはっきり見える。2200m付近まで来ると、踏み固められた雪がところどころ氷となっていた。

そこで、自分の指示で、1年生だけアイゼンを着けて登ることにした。しかし、アイゼンなしでも問題なく登ることができ、自分の経験不足を実感した。大崖頭山では立ち止まらずに通過した。

苺平手前の約2450m地点は開けていて、天気もいいので、近くにいたおじさんに集合写真をとってもらった。案内版には、苺平まで約40分と書かれていたが、1時間近くかかってしまった。1年生は慣れない冬靴での歩きで、少し疲れているように見えた。

苺平からは南御室小屋までのルートが二つに分かれている。辻山東の斜面をトラバースするルートと辻山山頂を経由するルートだが、せっかくだから辻山経由で行くことにした。辻山まではトレースがあったが、トラバースルートに比べると少ない。樹林帯の、広く緩やかな尾根を登っていくと視界が開け、辻山山頂に出る。ここも見晴らしがよい。ここで休憩し、南御室小屋に向かう。

南御室小屋に着き、テントを張る。整地不足の為か、テントの床がでこぼこしていた。1年生3人は、かまくらを作っていた。夕食前近くのテントのおじさんに鯖の大根漬けを貰った!!さっぱりとした味でとてもおいしい。21:00就寝。




5月3日 快晴
4:00起床6:00発-7:35薬師岳-8:06観音岳-10:00賽ノ河原・地蔵ヶ岳-12:45南御室小屋

テントを出ると先日より寒く感じた。この日は地蔵ヶ岳までピストンする予定で、使わない物はテントにデポした。小屋を出発してすぐの斜面は急で、慎重に登る。その後1時間ほど緩やかな尾根が続いて薬師岳小屋に着く。そこから、少し登ってコルに降り、また少し登って薬師岳の山頂へ。ここでも集合写真を撮る。

観音岳にはコルを挟んで45分くらいで着いた。山頂には沢山の人がいてザックの置き場に困るほどだった。観音岳から稜線沿いに下る。コルの手前で結構急な斜面が現れた。ステップが作られていたが、転ぶとやばいので慎重に下る。

地蔵ヶ岳手前の2750mピークの手前で、ピークに登る人と巻く人で別れる。ピークまでは急登だが、そこから賽ノ河原への下りは緩やか。下りは踏み跡がなく楽しい。賽ノ河原で休憩し、地蔵ヶ岳・オベリスクの肩まで登る。オベリスクに登ろうとしたが、フィックスロープがぼろかったので引き返した。賽ノ河原に戻り、南御室に向けて出発する。2時間ほどかけてテン場に戻る。

気象通報までのんびりしていた。夕食後、就寝。




5月4日 曇りのち晴れ
4:00起床6:30出発-10:00夜叉神峠登山口12:00登山口発-12:xx甲府=富士=17:xx東静岡

テントを撤収し出発。夜叉神峠までほとんど下りで楽だった。登山口に降りたとき、予約していたマイクロバスが来るまで時間に余裕があったので温泉に浸かる。

マイクロバスで甲府駅まで行き、吉野家で昼食後、静岡に帰った。

総括
今回の山行は最初から最後まで天気が良かった。5月連休では珍しいことらしい。鳳凰三山を十分に楽しむことができた。 しかし、反省点が二つある。一つは出発前にメンバー間の連絡不足でごたごたしていたこと。当日の行動予定を皆にきちんと伝えていなかったのが原因。もう一つは、自分の判断の甘さ(アイゼンを着けるタイミングなど)によって無駄に時間を使ってしまったことである。